オズのラゲドー氏
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第五幕その一
第五幕 街を出て
前ノーム王であるラゲドー氏を加えた一行はプレーリードッグの街を隅から隅まで見て回りました、そうして街を堪能してです。
トロットは皆にこう言いました。
「ではね」
「街を後にするね」
「次の場所に行きましょう」
キャプテン=ビルに笑顔で言いました。
「そうしましょう」
「うん、次の場所にね」
「それで山を越えたら」
トロットは道のお話もしました。
「そうしたらね」
「その後はだね」
「ええ、少し行ったら巨人の夫婦のお家があるわ」
「ああ、あの家ね」
クッキーはその家のことを聞いて言いました。
「かかしさんや樵さんが酷い目に遭った」
「ポリクロームもね」
「あの人達のところに行くのね」
「あの後懲らしめられてオズマに諭されて改心したから」
だからだというのです。
「あそこに行ってもね」
「問題ないのね」
「平和よ」
トロットはクッキーに笑顔でお話しました。
「もうね」
「そうなんだ、それじゃあね」
「ええ、今度はね」
「あの人達のところに行って」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「あの人達ともお話しましょう」
「それではね」
「ただ。山道だから」
このことも言うトロットでした。
「そのことは気をつけて」
「そうしてよね」
「進んでいきましょう」
「オズの国は色々な地形があるからね」
カエルマンはこのことを言いました。
「だから平原もあればね」
「山道もあるわね」
「そうだね」
「ただ。黄色い煉瓦の道だから」
オズの国の公道を進むというのです。
「問題はないわ」
「そうだね」
「ではこのまま行きましょう」
「それじゃあ今から出口に行くのね」
ビリーナがトロットに尋ねました。
「そうするのね」
「そうするわ」
実際にとです、トロットはビリーナにも答えました。
「これから」
「それではね」
「出入口は多い」
前ノーム王がこのことを言ってきました。
「だから何処から出るかが大事だがどの出口なのかな」
「ええ、山の向こうのね」
そこのというのです。
「正門と言える場所からね」
「出るんだね」
「そうするわ、こっちよ」
その出口の方を指差して言いました。
「もう場所はわかっているから」
「そちらにだね」
「行きましょう」
こう言ってでした。
皆はトロットの先導を受けて街の出口に向かってです。
街を出ました、するとギリキンの紫の木々に囲まれた黄色い煉瓦の山道がありました。一行は今度はその山道を進んでいきました。
その中で、でした。
ナターシャは目の前に大きな湖が出て来たのを見ました、その湖が黄色い煉瓦の道を阻んでいます。道は向こう側にあります。
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