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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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第十章
  10-⑴

 私、晋さんに相談というか、打ち明けていた。

「うすうす知っていると思うけど、お店広げることにしました」

「ええ 大体はね 良いじゃぁ無いですか 店長の夢だものね」

「ありがとう それでね お店のレイアウト 相談なんだけど・・ あとね、私 結婚するの」

「そうですか 蒼さんとでしょ ようやくですね おめでとうございます で、いつですか」

「うふっ 今回、新居も作るの あそこの、倉庫に それでね、お店と新しい建物と繋げるの」

 私は、今の構想を説明していった。晋さんはしばらく考えていて

「もう、少し、厨房の巾を取って欲しいですね 細長いのは、良いと思いますが、後ろをだれかれ通るでしょう 気になってしまって 店長何かが通ると、僕は、大変ですよ」

「なんでー 私なの?」

「だってね 触れたら、と大変ですよ 変に訴えられたりして・・」

「ばかね 晋さんを訴える訳ないじゃぁない 晋さんだったら、触ってきても、ペシッてやるだけよ」

「それは、冗談ですけど 万がいち 怪我でもされたら・・ それと、更衣室は、男女別が勿論、休憩室が欲しいですよね ちゃんと、ご飯食べる場所が必要だと思います」

「そうね 今みたいに立ち食いみたいなのって駄目よね」

「あと 住まいが隣だからって、無理しないで、ちゃんと、けじめつけてくださいね」

「それは、晋さんにも言えるわよ 多分 夏位の完成になると思うの それまで、もうひとりぐらい料理人必要よね 心当たりあるかしら」

「そうですねぇー 松永さんに相談するか 武の出た学校に心当たり、つけてもらうか・・」

「わかった 晋さんも心しておいてね もう、ひとつ 聞きたいんだけど・・」

「どうぞ なにかー」

「うん お父さんのこと 何か、昔のこととか聞かれたことない?」

「昔のことって 松永さんのとこの話ですか?」

「ううん もっと、昔のこと」

「もっと前のことですか そんな前のことは、僕は、知らないんですけどね そーいえば、以前、オーナーが「何で いろんな人から声を掛けられるんだろう 知らない人なのに・・ 以前、この土地で仕事していたんだろうか」と、呟いているのを聞いたことがあります。昔、ここで店やっていた記憶無いんですよね」

「そうなのよ でも、私 昔のことの記憶 戻ってほしくないのよ」

「わかります 松永さんから、何となく聞いていますから 僕も、その辺は、気をつけています」

「晋さん 本当にありがとう 助かるわー」







 



 
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