ハッピークローバー
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第三話 中間テストその二
「いい成績取れるだろ」
「あんたずけずけ言うだね」
「悪いか?」
「悪くないけれど何かずけずけ過ぎて」
それでとだ、一華はマックーリンに返した。
「結構腹が立つわ」
「アメリカじゃこうだよ」
「ずけずけ言うお国柄ね」
「英語がそうした言語だしな」
母国の言語がそうでというのだ。
「俺にしても」
「そう言うのね」
「けれど悪気はないからな」
マックリーンはこのことも言った。
「自分等嫌いじゃないし」
「そうなのね」
「嫌いだったら言うか」
最初からというのだ。
「そもそもな」
「そういえばそうね」
「俺嫌いな奴は無視するからな」
「あんた中学の時からそうよね」
実は一華と彼は中学生の時にも同じクラスだった時があるのだ、二年の時でその時に彼のことを知っているのだ。
「嫌いだとね」
「言わないだろ」
「そうよね」
「それで自分達はな」
「嫌いじゃないから」
「だからな」
それでというのだ。
「言うんだよ、赤点取りたくなかったら」
「勉強することね」
「一応してきただろ」
「まあね、授業は真面目に受けてたし」
「なら赤点は取らないだろ、自分等成績今一つといっても」
それでもというのだ。
「そんなに悪くないだろ」
「まあ中学の時もね」
「私がこの中で一番成績悪いけれど」
こう言ったのだった。
「中学時代平均六十はいってたし」
「六十点ね」
「そうだったし」
「まあある程度勉強してたら」
「それを続けたらね」
それならというのだ。
「問題ないわね」
「そうよね」
「勉強したらな」
またマックリーンが言ってきた。
「そうしたらな」
「いいわね」
「だからな」
それでというのだ。
「頑張っていこうな」
「お勉強の方もね」
一華はあらためて頷いた、そしてだった。
マックリーンが去ってからあらためて友人達に言った。
「まああの子もそう言ってるし」
「勉強あるのみね」
留奈が応えた。
「結局は」
「そうなるわ」
「やっぱりそうよね、だったらね」
留奈はさらに言った。
「やっていきましょう」
「私達でね」
「赤点取りたくなかったらね」
「勉強しましょう」
「じゃあ勉強会する?」
ここでかな恵がこれを提案した。
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