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第三話 中間テストその一
第三話 中間テスト
かな恵達に合コンのことをお願いしてからすぐにだった、一華は今はそのことを置いておいて五人になった時に言った。
「いよいよね」
「中間テストよね」
理虹が嫌そうに応えた。
「そうよね」
「高校最初のね」
一華はこうも言った。
「それよ」
「全く、やっと高校生活に慣れたら」
そう思ったらとだ、理虹はぼやく様に言った。
「今度はね」
「テストよね」
「中学の時と同じだけれど」
富美子もぼやく様に言った。
「嫌よね」
「まあそう言ってもね」
「やるしかないわね」
「それに高校だから」
それでとだ、一華は友人達に話した。
「だからね」
「留年あるわね」
「そう、赤点多いと」
一華は富美子に答えた。
「その場合はね」
「追試あってね」
「それもアウトだと」
「留年ね」
「そうなるから」
だからというのだ。
「やるしかないわよ」
「そうよね」
「留年したら」
その場合のことはかな恵が話した。
「高校四年とかね」
「なるわよね」
「もう一年一年生やって」
「後輩の子達にタメ口とかね」
「凄く嫌ね、それって」
かな恵にしてもだ。
「だったらね」
「赤点はね」
「絶対に避けたいわね」
「そうよね、本当に」
「とはいってもね」
ここで言ったのは留奈だった。
「私達中学の時から」
「成績はね」
「今一つだからね」
「そうなのよね」
「まあ商業科で」
留奈は今度は自分達の学科の話をした。
「それでね」
「お勉強はそんなに力入れてないけれど」
「それでもね」
「私達進学考えてるし」
大学へのそれをだ。
「それじゃあね」
「赤点取りたくないし」
「それなりに成績取らないとね」
「そう、だから」
それ故にというのだ。
「頑張らないとね」
「こちらも」
「だったら勉強すればいいだろ」
横からクラスメイトのマイケル=マックーリンが言ってきた、眼鏡をかけて黒髪を短くしている長身の少年だ。目は青く赤の詰襟の短い学生服を着ている。アメリカのメーン州からこの学園に留学してきているのだ。
「それなら」
「そう言ったらそれまでだけれどね」
一華はマックーリンにあっさりと返した。
「はっきり言って」
「そうだよ、悪い成績取りたくなかったら」
「勉強するのみね」
「教科書を何度も読んで書いて覚えれば」
それでというのだ。
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