僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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8-⑼
12月になって、土曜の夜、久々にナカミチを訪れた。遅い時間だったので、明璃ちゃんも舞依ちゃんも、もう、あがった後だったみたい。晋さんも居ない様子だつた。
「蒼 ご飯? まだ、なんでしょ なんにする?」と、なんだか、昔で言う世話女房みたいに聞いてきた。
「いや 早い目に家で食べてきた 美鈴の様子を見に来ただけだから コーヒーを」
「そう 寒いのに、無理しなくても・・」
「なんも無理じゃぁないよ 美鈴に会うんだから」
「ありがと じゃぁ 今日は そのまんま私の愛をお返しするね」と、他の人に聞こえないように小声で返してきた。
「あのね 今年は、おせち100セット目標にしようと思うんだ。又、手伝ってもらえるかな」
「いいですよ 美鈴のためなら 又、昇二も光瑠にも声掛けとくよ」
「ありがとね でも、クリスマスのオードブルはやめる あんまり、出ないし、利益ないのよ その代わり、クリスマスディナーはちゃんとしたのするし、持ち帰りもOKにするしね 炭焼きローストビーフと豚のスペァリブ」
「めっちゃ 手間かかるやん 大丈夫か」
「手間かけた方が、おいしそうやんか シャルダンには出来ないものを、やらなきゃ」
「そうか でも、手伝えないしな」
「わかっている 晋さんも乗り気でいてくれるから」
「あのさ 正月 又 ウチに着て、着物着てくれないかなって お母さん 期待してるんだけど もっとも、新しいのは、用意出来ないけど」
「うん お願いします だけどね、元旦の日 お詣りは良いから 私に付き合って欲しいところあるんだけど それとね、二日の夜も」
「なんだよ どこに行くの?」
「うん そのうち言うから お願い」
「わかった どこへでも付き合いますよ 御姫様」
「うぅー わらわは、殿を頼りにしておるぞー これで、いい?」
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