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八条学園騒動記

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第六百三十四話 店じまいその十三

「だからな」
「マチアはワイン派だね」
「そうだ」
 自分から話した。
「肉が好きだしな」
「お肉でも合うし」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺はワインをよく飲む」
「成程ね、しかしビールってね」
 ここでだ、マルコは話した。
「確かにあまりね」
「飲んでも酔わないな」
「アルコール度が低いから」
 ワインが十一度以上に対してビールは五度位である。
「そのせいでね」
「俺は一気に酔いたいからな、あと飲むのはストレートだ」
「そちらで飲むんだね」
「ロックはな」
 それはというのだ。
「あの酒はな」
「飲まないんだ」
「ワインの時はな」
「氷が溶けてワインの味が薄くなる?」
「それが好きじゃないからな」
 だからだというのだ。
「それでだ」
「ワインはストレートなんだ」
「冷やしてだ」
 そのうえでというのだ。
「夏は飲む」
「氷で冷やさないで」
「そちらでな」
「そうなんだね」
「暑い時はそうしたワインを飲んでな」
 冷たくしたそれをというのだ。
「楽しむ」
「お肉を食べながら」
「そうしている」
「それいいね、冷えたワインってね」
 どうかとだ、マルコは笑顔で話した。
「いいよね」
「特に夏だな」
「うん、僕もそう思うよ」
 マチアに笑顔で話していった。
「実際にね」
「そうだな」
「お肉にも合うしね」
「酒は冷たい方がいい」
 その方がというのだ。
「俺はな」
「僕もそうだね」
「熱燗よりもだな」
「ホットワインよりもね」
 ワインならそうなるというのだ。
「お酒はね」
「冬でもな」
「冷えた方がいいね」
「それを飲んでな」
「焼いたお肉だね」
「それがいい、それじゃあな」
「これからだね」
「後夜祭をな」
「静かに楽しむね」
「そうするな」
 マチアは微笑んで話した。
「後片付けが終わったら」
「うん、じゃあまずは」
「それを無事にやってな」
「後夜祭に出ようね」
「そうしような」
 こう話してそうしてだった。
 マチアはマルコと共に後片付けに入った、そしてだった。
 それが終わってから後夜祭となった、キャンプファイアーが用意されて最後の料理や酒も出て来ていた。


店じまい   完


                 2021・9・2 
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