レーヴァティン
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第二百二十四話 大雪はその一
第二百二十四話 大雪は
英雄は今は主な戦を担う奉行達を集めて軍議を開いていた、この軍議はこれからのことを話すものだった。
奉行達は英雄に口々に話した。
「関東の道も整いました」
「また港もです」
「横浜や横須賀もそうなり」
「また川に多くの橋をかけました」
「江戸城も大きくしました」
こう口々に言っていた。
「江戸城に兵を集め」
「兵糧や武具も揃えました」
「ことは順調です」
「後はです」
「そうか、ではだ」
英雄は奉行達の話を聞いて言った。
「間もなくだ」
「奥羽攻めですね」
「それに入りますね」
「そうされますね」
「陸と湖からな」
この二つの路からというのだ。
「軍を関東に集め」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「奥羽攻めに入りますね」
「そうされますね」
「越後の新発田もあるが」
越後の北の端のこちらもというのだ。
「あちらから奥羽への道は険しい」
「道は整っておらず」
「かつ奥羽の主な場所へも遠いです」
「だからですね」
「あちらにはですね」
「ある程度兵は集めるが」
それでもというのだ。
「やはりな」
「奥羽攻めには向いていませんね」
「どうしても」
「だからですね」
「あちらからはですね」
「攻めない、攻めるならだ」
そこはというと。
「拠点は水戸だ」
「水戸城ですね」
「あちらに兵を集め」
「そしてですね」
「あちらから攻めますね」
「そうする」
こう奉行達に話した。
「いいな」
「わかりました、江戸城はですね」
「関東攻めの最大拠点ですが」
「足掛かりはですね」
「水戸城ですね」
「そうする、では江戸城に三十万の兵を集め」
それだけの兵をというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「水戸城に移り」
「そうしてですね」
「あの城からですね」
「攻める」
奥羽をというのだ。
「そしてまずは会津だ」
「会津ですか」
「あの地を手に入れますか」
「そうしますか」
「それから仙台も攻め」
この街もというのだ。
「盛岡や秋田もな、そして最後はな」
「津軽ですね」
「あちらまで攻めますね」
「そうしますね」
「この度の戦は奥羽を手に入れる」
この地域をというのだ。
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