八条学園騒動記
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第六百三十三話 幸い来なかったその四
「碌でもないものになるよ」
「戦争自体が碌でもないがな」
「特にね」
マルコはマチアに話した。
「そうした戦争になって」
「酷いものになる」
「そうなんだよね」
「だからああした教団とか団体はな」
「気をつけないとね」
「さもないととんでもないことになる」
「自分達と違うだけで殺すから」
信仰や思想が違うだけでだ。
「そうするから」
「とんでもないことになるぞ」
「当然そんな状況でこんな楽しくね」
「文化祭とかな」
「出来る筈がないね」
「革命だとか何とか言ってな」
そうした宗教団体なりがだ。
「そうしてね」
「それでだな」
「虐殺とか粛清とか」
「大変な血が流れてな」
「戦争しながらね」
「異端審問とかな」
そうしたというのだ。
「碌でもないことをやってだ」
「何もなくなるね」
「ああ」
マルコに真顔で話した。
「それが連中の正義だからな」
「碌でもない正義だね」
「碌でもない連中の正義なんてな」
「邪悪だよね」
「正義ってあれだろ」
マチアは真顔で述べた。
「もうな」
「主観だからね」
「だから独善になって暴走するとな」
その時点でというのだ。
「正義どころかな」
「邪悪だね」
「それになるだろ」
そうなった時はというのだ。
「もうな」
「暴走した正義なんてそうだよね」
「それでカルトなんてな」
「おかしくなっていてね」
「暴走しているからな」
だからだというのだ。
「カルトって言われてるからな」
「そうした連中の言う正義なんて」
「他人はどうなってもいい」
「そんなもので」
「もうな」
それこそというのだ。
「正義な筈がないんだよ」
「自分と意見が違うなら殺していいだし」
「もうな」
「邪悪だね」
「そんな連中が力を持てば」
「何をするかわからないね」
「ああ」
まさにというのだ。
「その時はな」
「そういうものだね」
「そしてな」
マチアはさらに話した。
「そんな連中は戦争だってな」
「するね」
「しかも偉い奴になると」
そのカルト教団のだ。
「他人を煽って末端の信者を前に立たせて」
「そしてだね」
「自分は安全な場所にいるものだ」
「アジテーターだね」
マルコはこの言葉も出した、この時代でもこうした輩は存在して世を惑わせてきている。それを見極められない者もまた。
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