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八条学園騒動記

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第六百三十三話 幸い来なかったその二

「こんなこと出来るか」
「もう逃げてるね」
「逃げないと巻き込まれる」
「それで死ぬよ」
 一般市民でもというのだ。
「砲弾やビームは市民でも攻撃するからね」
「戦争をしている場所だとな」
「それで巻き込まれて」
「天国に行く」
 マチアは真顔で言った。
「そうなる」
「そうだよね」
「そうなるよりもな」
「遥かにね」
「平和の方がいい」
 マチアは言い切った。
「本当にな」
「そうだよね」
「だからな」
「何もないことが」
「その方がな」
 まさにというのだ。
「最善だ」
「そうだね」
「だから」
 それでというのだ。
「今俺は思った」
「何もなくて最高だって」
「そうな」
「そうだね、僕もね」 
 マルコもだった。
「思うよ」
「そうだな」
「うん、変なお客さんもね」
「来ないとな」
「それで最善だね」
「まして砲弾やビームやミサイルだとな」
 即ち戦争だと、というのだ。
「もうな」
「論外だね」
「やっていられるか」
「文化祭自体がね」
「戦争は嫌いだ」
 マチアは本音を言った。
「俺はな」
「僕もだよ、連合だとね」
「平和だからな」
「それで働いてね」
「豊かになっているからな」
「そうだとね」
「平和が好きでだ」
 それでというのだ。
「戦争はな」
「嫌いで当然だね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「連合で戦争が好きだというと」
「おかしな人位だよ」
「好戦的なカルト教団でもないとな」
「エウロパとの戦争もあっちからだしね」
「あちらが工作員送ってきてな」
「そこからだったし」
「こっちから戦争は売っていない」
 決してというのだ。
「そうした国だからな、連合は」
「その中にある国々もね」
 三百以上ある連合の中の国々もというのだ。
「色々あるけれど」
「戦争はな」
「しないからね」
「平和が好きだからね」
「平和だとな」
 それならというのだ。 
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