レーヴァティン
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第二百二十一話 道を調べたうえでその七
「まさに」
「それでだよな」
「はい、舞空の術に」
「空船だな」
「この二つを使って」
そしてというのだ。
「上から見て」
「敵を探してか」
「その場所を確認して」
そうしてというのだ。
「進んでいきましょう」
「敵を見付けたら」
ハイランダーやロングボウ兵をというのだ。
「その時は」
「逆にだな」
「部隊を向け」
「そのうえで」
「逆に攻めるべきだな」
「言うならゲリラ戦術は奇襲です」
それがこの戦術の真髄だというのだ。
「まさに」
「敵の背中や思わぬところから攻撃するからな」
「少数の兵で後ろや物陰から襲う」
「そうするよな」
「森だけでなく市街地でも村でも」
元々ゲリラ戦術はナポレオンが攻めたスペインで行われたものだ、精強なフランス軍に正面から戦わずそうして戦ったのだ。
「隠れて、若しくは」
「普通の町人や村人と思っていたらな」
「いきなり後ろから撃ってきた」
「そうした思わぬ攻撃を仕掛けてな」
「敵に物理的損害だけでなく」
それに加えてというのだ。
「心理的に消耗させていく」
「それがゲリラ戦だからな」
「これはパルチザンでも同じですね」
夕子はこちらもと話した。
「隠れてそして」
「攻撃するな」
「神出鬼没で」
「そうだな、じゃあな」
「はい、その彼等の居場所を探し」
「空からな」
「掴み」
その居場所をというのだ。
「そうしてです」
「倒していくものだな」
「そうしましょう」
「それじゃあな」
「ほな舞空の術使える奴には使わせて」
美奈代も言ってきた。
「そしてな」
「そうしてだな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「空から見てもらう、空船もな」
「飛べるだけ飛ばせてな」
「山を上から見てな」
「敵の居場所を掴むな」
「そうしてこな、そして時と場合によっては」
「空からな」
「攻めてな」
そうもしてというのだ。
「戦っていこな」
「そうだな」
「今の戦でもヘリを使ってな」
「上から見ることもな」
「してるやろ」
「そうだよな」
「それでな」
美奈代は久志にさらに話した。
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