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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス

作者:ハト胸
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二人の幼馴染!

 
前書き
相川拓夢
 16歳、黒髪に青い瞳。
 クラスメイトであり同じ苗字の清香と仲良くなる。
 千冬に対しては、魔王のようなイメージを抱いている。
 
 そして自己紹介で、篠ノ之箒を発見する。 

 
 「箒!」

 俺は自己紹介が終わると直ぐに、彼女の元へ向かった。
 一時間目の授業が始まるまで時間が無いけど、すこしでも話がしたかったから。

 なにせ、6年ぶりの再会なんだ。

 「・・・久しぶりだな、拓夢」

 「ほんとだよ久しぶり!元気してたか」

 「あ、あぁ、問題はなかったぞ。それより、拓夢こそあのあと何も無かったのか?」

 「そこんとこは大丈夫!再発もないし、元気にしてたわ」

 「そうか。よかった・・・」

 「おう、ありがとな心配しててくれて」

 にひっと自然と笑みが浮かぶ。
 箒。篠ノ之箒。
 篠ノ之束の妹にして、俺と一夏の幼馴染である少女。
 6年前に離れ離れになったきり、連絡すらとれなかったのが嘘のようだ。

 久しぶりに話すもんで、俺も箒も少し戸惑った感じがあったけど、それもまた新鮮に感じる。

 「む、そろそろ戻った方がいいのではないか?」

 「ん?あ~、そうだな。箒、またあとで」

 「うむ、また後でだな」

 織斑先生の視線が痛い。
 そそくさと席に戻ることにした。

 それにしても、外見的には変わったみたいだけど、内面は変わってなかった。
 恥ずかしがり屋で気が強い、幼馴染は健在ってな。

 「拓夢君や」

 「なんだね清香さんや?」

 「篠ノ之さんとはお知り合いなのかね?」

 「あー、うん。幼馴染ってことでいいのかな?」

 「ほほう、それはそれは。・・・もしかして、好きだったり?」

 「ちょっ、いきなりだなぁ。確かに好きだけど」

 「うわっ、ほんとに!!?」

 「食いつくなぁ。いやいや、好きって言っても恋愛とかじゃなくてな」

 「なぁ~んだ、違うのかー」

 「おいおい、一気に聞く気なくしましたね?」

 「だって、どうせ家族愛的なこと言うんでしょ?」

 「・・・良くお分かりで」

 「ふっふっふ、この相川清香を甘く見てもらっちゃこまりますよ?」

 「あ、授業始まるわ」

 「ほんとだー。また叩かれたくないから静かにしないとね」

 「あー、そうだなぁ。痛かったもんな」

 「「はぁ・・・」」

 二人揃ってため息。
 なんだかんだで、清香とは話が続きやすい。
 テンポがいいのか波長が合ったのか。
 聞きにくいことをズバッとくるその性格がいいのか。
 理由は分からないけど、仲がよくなったとは思う。

 うん、なんだかんだでIS学園。
 楽しくなってきたなぁ。

 「・・・で、聞いていたか相川?」

 「え?な、なんですか?」

 パァンッ!!

 「痛いッス!」

 「教師の話はちゃんと聞け、馬鹿者が」

 「す、すみません」

 う~ん。どうやら、ぼけっとしてたようだ。
 今回叩かれたのは俺一人。つまり清香はちゃんと授業を聞いていたってこと・・・

 「ふぅ、当てられなくてよかったぁ」

 前言撤回。
 清香も聞いてなかった。

 おいおい、俺だけ怒られてますよー。千冬さーん、清香も聞いてなかったみたいですよー?
 まぁ、そんなことは口が裂けても言えないか。
 女を売る男は最低だ。うちの家族の教え的に。

 「・・・ということで、アラスカ条約によりISの軍事利用は禁止されています。ISがスポーツとして見られている今の情勢は、このときから出来始めたんですね」

 黒板、というか電光掲示板?に目を向けると、山田先生が授業をしている。
 当たり前か、授業中だもんな。
 今、先生が話しているのはISの歴史みたいなもんだ。
 いつ世間に認められて、どんな事件があって、どんな条約が結ばれて、そして今現在があるのか。
 教えられなくても、俺らの世代なら皆知っている事実を改めて確認する。
 それはここがIS学園だからだろう。
 正しい歴史を正しく教えていくのが、歴史に学ぶってことだろ。
 過去の過ちを繰り返さないように教訓にしてな。

 そういう面で、歴史を学ぶことは良い事なんだと俺は思う訳で。

 「・・・相川」
 
 「はい!今はモントグロッソ条約で、絶対防御の有無についての話をしていました!」

 「ふん、いいだろう」

 く、くそっ!気が抜けねぇ・・・。
 完璧に千冬さんにロックオンされてやがる。
 これは、結構厳しいぞ。

 ふと一夏の方に目線を向けると、大変だなって顔で笑いかけられた。
 いやいや、お前に微笑まれても嬉しくないわー!
 箒。箒さんはどうだ!?
 あ。なにやってんだコイツ、みたいな目で見られてる。

 ・・・・へこむわー。

 「はぁ、集中しよ」

 「最初からそうしないとだめだよ~」

 俺の決意の呟きにかぶせ、前の席から聞き捨てならない言葉が聞こえてきた。

 「最初からね。・・・当てられなくてほっとしてたのは誰だったかな?」

 「ぎく。・・・拓夢君、内緒でお願い」

 「あぁ、わかってる「仲がいいんだなお前達」って・・・」

 パパァンッ!!

 「「ぎゃんっ!?」」

 「・・・忠告はこれが最後だと思え」

 最後通告。
 そのときの千冬さんは、とてつもなく怖かった。
 視線で人が殺せるのかと、本気で思った瞬間。まさに命の危機だ。

 (二度と授業中の私語はやめよう・・・)

 俺と清香は心に刻み付けたのだった・・・・・。 
 

 
後書き
ひたすら怒られる拓夢と清香。
いやぁなんだか書きやすいですこの二人。
もう同室とかにしたいですけど、そうも行かないんですよね・・・。

 
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