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レーヴァティン

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第二百二十一話 道を調べたうえでその四

「これからはな」
「あの国を攻めますね」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「連合王国との戦もな」
「終えますね」
「そうしような」
「それでは」
「それでスコットランドはな」
 久志はこれから攻めるこの国のことも話した。
「寒くて山岳地帯だったな」
「はい」
 その通りだとだ、順一は答えた。
「あの国は」
「そうだよな」
「その為です」
「あそこはハイランダーがいるな」
「精鋭達です」
 スコットランドのそれだというのだ。
「まさに連合王国でも屈指の」
「連中がいるな」
「そしてだ」
 正も言ってきた。
「連中にはもう一つ切り札がある」
「ロングボウ兵だな」
「そうだ、連中もいる」
 この者達もというのだ。
「こちらは大砲も銃もあるがな」
「森の中で使われるとな」 
 弓をというのだ。
「わかるな」
「厄介だな」
「そうだ、だからだ」
 それ故にというのだ。
「あの連中にもだ」
「気をつけないとな」
「両方な、敵はこれまで多くの兵を出してきたが」
「ハイランダーは出さないでな」
「ロングボウ兵は出してもな」
「危ないと思ったらすぐに下がらせていたな」
「間違いなくスコットランドでの戦を考えてだ」
 そのうえでというのだ。
「そうしていた」
「やっぱりそうだよな」
「だからだ」
「これからが大変だな」
「下手に攻めるとな」
 正はその場合も述べた。
「手痛い目を見る」
「そうなるな」
「だからこれまで以上にだ」
「考えて攻めることだな」
「それが肝心だ」
「その通りだな、しかしな」
 ここでだ、久志は。
 自分達が囲んでいる卓の上にある連合王国の地図を見た、そのうえで考える顔にそのうえで言ったのだった。
「俺達は湖は手に入れてるからな」
「それならだな」
「これまで通りな」
 芳直に応えた。
「陸から攻めるだけでなくな」
「湖からもだな」
「攻めるか、スコットランドの北に上陸して」
 そしてというのだ。
「そこからも攻めるか」
「その辺りは荒れやすい」
 芳直はその湖の話をした。
「波が高い」
「そうか、しかしな」
「我々の船と船員の技術ならか」
「出来るよな」
「これより北の湖はより荒れるが」
 それでもとだ、芳直は答えた。 
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