IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
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激動!
前書き
相川拓夢
9歳、黒髪に青い瞳。
元気で活発、クラスでの人気も高い。
体育が好きな運動少年。
ボクシングジムで試合をしたりしている。
将来有望株としてなかなか有名。
友達は多いが、特に織斑一夏とつるむことが多い。
このコンビはしょっちゅう騒動の中心に居ることが多いため要注意。
「世界が、変わる瞬間だ・・・」
そう、誰かが呟いた。
街の商店街の一角。
電気屋の前には、多くの人が居た。
普段から人通りは多いが、ここまでにぎわうことなどめったに無い。
そのため、店主は大喜びかと思えばそうではない。
皆一様に、店先にある新型テレビを見つめている。
その内容とは・・・・
『ご覧くださいこの光景を!現代兵器が瞬く間に無力化されていきます!これが、これがあの謎の兵器の力なのでしょうか!!』
真っ白な、純白とも言っていいほど白い人型が、空に浮いていた。
たぶん、それは中に人が乗っている。
いや御幣だ、人が装着しているといった方が正しい。
それはまるで騎士のようだった。
体にまとうように装備されている純白の鎧、どの金属で出来ているのかさっぱり分からないが、機関銃の弾が当たっても傷一つ無い。
右手には刀を模したブレード、左腕にはレーザーを放つ大型の何か。
正体を隠すためなのか、フルフェイスのヘルメットを被っているため顔は見えない。
でも、背中に流れるような黒髪は隠せていなかった。
女性。
鎧の形も、胸部が膨らんでいることから女性が装着していると推測される。
その白い甲冑を纏った騎士は、あらゆる方向から飛んでくるミサイルを撃墜していた。
「こ、これは・・・・ッ!」
おそらく、この結末に辿り着いたのは俺だけだ。
この商店街の人間だけじゃなく、おそらく世界でたった一人。
俺だけが、ある事実に気が付いてしまった。
あの人型兵器。
ミサイルが日本目掛けて飛んでくるこの事件。
そして、重要な人物の名前。
思えば今まで何度もその兆候はあった。
小学校で初めて自己紹介したとき。
あいつの家に遊びに行った時。
俺とアイツで一人の少女のために、三人相手に大立ち回りを繰り広げたり。
そして、その子の道場に足を運んだときに見た、異常とも言える空気を放つ女性を見たとき。
全て、俺は最初から知っていた。
だから何度も変な感じに襲われていたんだ。
「ここは、この世界は・・・・。ISの世界だ」
まさか、いやそんなバカな。
そうやって無意識の内に、避けていたんだろう。
これは考え付く中で最悪の結果だ。
「また、俺の人生は仕組まれたものだったのか・・・?」
相川家に生まれて、父さんと母さんと過ごして、妹に恵まれ。
公園で一夏と殴り合って、負けて悔しくて走っていたら竹さんに会って。
小学校で一夏と再開して仲良くなって、友達が沢山できた。
一夏の幼馴染である少女のために喧嘩して、道場に遊びに行って。
そんな、俺が起こしてきた行動全てが、神によって仕組まれていたものだとしたら?
この世界自体が、嘘で。
俺は転生なんかしてなくて。
夢を見ているだけだとしたら・・・?
「うぁ・・・あぁ・・・、あああぁ」
凄く怖くなった。
怖い。またあの退屈な日常がくるのが怖い。
独りぼっちになるのが怖い。
俺を見てくれる人が居なくなるのが怖い。
怖い、怖い、怖い。
世界が怖い。
そして俺は意識を失った・・・・。
後書き
小さな子どもの体には、大きすぎる恐怖を感じた事により、拓夢は気絶してしまいました。
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