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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス

作者:ハト胸
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入学式!

 
前書き
 相川拓夢プロフィール
 6歳、黒髪に青い瞳。
 元気活発、走るのが好き。
 水泳教室に通い続けている。クロールを最近マスターした。
 ボクシングジムに竹さんの紹介で顔を出すようになる。
 父親は笑って認め、母親は心配しながらもジムの人の人柄を見て了承。
 
 四月になり、入学式が迫っていた。 

 
 ここが小学校か。

 「着いたわよ~、ここが今日から拓夢が通う小学校!」

 「か、かぁさん大声出すと恥ずかしいって・・・」

 「何言ってるの!はじめのうちは、笑顔と元気で行くのがいいのよ?」

 「わ、わかったから」

 何故か俺以上にはしゃぐ母が恥ずかしい。 
 周りにもたくさんの保護者と、俺と同い年の新入生がいる。
 小学校の校門ということもあり、周りでも親子が色々なリアクションを取っているが、こんなにオーバーなのはウチの母だけだ。

 呼び名はパパとママから、父さん母さんにかえた。
 少し前の事だ。
 
 年が上がれば男たるもの、いつまでも幼稚園児と同じには呼んでいられないからな。

 「それじゃ、行きましょうか!」

 「うん!」

 元気良く返事、初対面では笑顔。
 おそらく今後の社会に通じる、礼儀という奴だ。
 こんな時から学んでいるんだなぁと、改めて実感する。

 そして同時に、前世では体験できなかった高揚感も味わえる。

 これが普通の小学校、普通の6歳の日常なんだと。

 「おーし、目指せ友達10人!」

 「あ!そんなんじゃ少ないわよ~。目指せ百人くらい言っちゃいなさい!」

 「い、いやそれは流石に・・・」

 まずは教室に入って、目に留まったやつに話しかけよう。
 そう思って俺は小学校へと入っていった。



 「ど、どうしてお前が・・・」

 「それはこっちのセリフ」

 教室に入る頃には皆、両親とは離れていた。
 俺は教室の一番前の、廊下側の席に自分の名前を見つけると、そそくさと座る。
 何人かクラスに人が増えてきているようだ。
 知り合いが居たのか、はしゃいでいる子達もいる。
 
 俺の後ろの席が引かれる音がした。
 小学校は男子の列と女子の列がセットになっている。
 つまり俺の後ろに座るのは当然男子。
 
 これはチャンスだ。
 席が近いことを利点に、話しかけるチャンスだ!

 そして俺は振り返って・・・・・、唖然とした。

 何故ならば、そこに居たのが俺と殴り合いの喧嘩を繰り広げた男。
 黒髪にとび色の瞳の同い年の少年だったのだから。

 「お前もこの学校だったんだ・・・」

 「そうだよ、なんか文句あるのか?」

 「いや、無いけどさ。なんでそんな喧嘩口調なんだよ?」

 「・・・お前が、“いきなり殴りかかってきた奴”だからに決まってんじゃん」

 ごもっともだった。

 全面的に悪いのは俺だったのを忘れていた。
 ここは謝るべきだろう。

 「そ、それについてはごめん!俺、悪かったって思ってるんだ」

 「まぁ、・・・いいけどさ。俺も殴っちまったし」

 「ありがと!」

 「おわっ、なんだいきなり!」

 思わず嬉しくて、少年の手を握ってぶんぶん振ってしまった。
 あ、やりすぎたか・・・?

 「ご、ごめん!」

 「いや、いいけどさ・・・。お前ってそんな奴だったの?」

 「なにが・・?」

 「公園ではもっと凶暴だったじゃん」

 「う・・・」

 痛いところを突かれる。
 確かにあの日、公園での出来事は妙にむしゃくしゃしていたのを覚えている。
 ついカッとなって、やっちまったみたいな感じだ。

 「いやいやいや!本当の俺は温厚なんだって、本当!えと、だから、あの時のは・・・」

 「・・・ぷっ!」

 「ん?」

 「い、いやお前、結構面白い奴なんだなって・・・ぷぷっ」
 
 「ちょっ、笑うなよー!」

 「いやでも、そんな必死に言うことじゃ・・・ぷぷぷっ」

 「オマエなー!」

 そう言いつつも何故か、笑われても悔しいとか腹が立つとかは感じなかった。
 どこか嬉しくもあったのは意外だ。
 ただおれが必死に弁解しようとしたのを笑われた。
 前世の俺だったら切れてるところだけど。
 でも、今は違う。

 「・・・相川拓夢」

 「え、なんだよ」

 「名前!俺の名前だよ。・・・これからよろしく」

 「・・・ぷっ!」

 「なぁ!また笑ったな!?」

 「だってお前っ、いきなり言われても分かんないって。あははははっ!」

 「あ~、もういいよ!」

 「ごめんごめん、悪かった。・・・このとおり!」

 「・・・本当に悪いと思ってる?」

 「思ってるって、ほら謝るから」

 「・・・じゃ名前」

 「え?」

 「名前、教えてよ」

 「・・・おう、分かった!」

 そういうと少年は二カッと笑い、俺にてを伸ばしてくる。
 
 「俺の名前は一夏だ。織斑一夏、よろしくな!」

 「よろしく!」

 織斑一夏。
 それが俺の初めての友達の名前。

 1年2組の一番前で、固く握手を交わした俺達の、これが二度目の出会いであり、初めての出会いでもあった。


 この時、俺が一夏の名前の意味に気が付いていれば、もっと対処の使用はあったんだろうけど・・・。

 ここから、俺の普通的平穏ライフは終わりを告げる。 
 

 
後書き
さて、主人公と一夏のであい。
ちょっと強引だったかな?

 
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