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イベリス

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第二十一話 勉学もその四

「そうするわ」
「そういうことでね」
「小山さん随分真面目みたいだけれど」
「やっぱり成績上げたいならね」
「先生に聞くのが一番でしょ」
「そうよね、私って頭悪いから」
 自分でこう言ったのだった。
「勉強しないとわからないから」
「いや、それ誰もだから」
「何もしないでわかる人いないから」
「文字知らないで文字書ける人いないわよ」
「何でもそうよ」
「そうなの?モーツァルトなんか」  
 天才の代名詞である彼はというのだ。
「三歳で作曲したのよね」
「それでも音符とか知らないと作曲出来ないでしょ」
「楽譜書けないと」
「だからモーツァルトも勉強してたわよ」
「それであの人ずっと作曲してたじゃない」
 それこそ作曲していないと苦しくて仕方ないと言うまでにだ、モーツァルトはそこまで作曲をしていたのだ。
「常に作曲してたのよ」
「努力してたのよ」
「何もしないでわからない人なんていないわよ」
「頭が悪いとかじゃないわよ」
「そうなの。じゃあ勉強してわかるのは」
 学校の授業のことがというのだ。
「いいのね」
「というか普通でしょ」
「最初から何でも頭に入ってる人なんていないから」
「赤ちゃんの中に何か入ってる?」
「何も入ってないでしょ」
「そうね」
 言われてみればとだ、咲も頷いた。
「だから学校のべんきょうもなのね」
「当たり前でしょ」
「誰でも勉強しないとわからないわよ」
「この場合頭悪いって言うのは勉強してない」
「そういうことでしょ」
「じゃあ勉強したら」
 それならと言うのだった。
「頭よくなるのね」
「成績がいいって意味だとね」
「そういうことでしょ」
「人間として賢いか馬鹿は別にしてね」
「この場合はそういうことでしょ」
 頭がいいイコール勉強をしてきたことだというのだ。
「つまりはね」
「勉強してきたってことでしょ」
「人間として頭がいいかは別にして」
「それは凄いことよね」
「そうなるのね、まあ私勉強はするから」
 これは咲の癖性分なのでそうすると述べた。
「だから数学もね」
「頑張るのね」
「そうしていくのね」
「これからもね。けれど勉強が出来ても」
 友人達の話からこのことについて思って言った。
「頭がいいか悪いかは別ね」
「普通に政治家見てたらわかるでしょ」
「野党の人とかで多いじゃない」
「東大出ても東北大学でもね」
「青山出てもあれな人いるでしょ」
「そうね、特にあの人?」
 咲は今丁度そうした政治家の中で思い出した女性議員がいたので友人達のその政治家のことを話した。
「元女性タレントの人相の悪い」
「あの黒のショートヘの人?」
「いつも白い服着てる」
「人睨んでばかりで駝鳥に人の歯をくっつけたみたいな」
「あの人よね」
「あの人やたら目立つから」
 それでというのだ。 
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