先生は猫
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第一章
先生は猫
早見志穂は小学二年の時にその雌猫を拾った、白い毛で背中と耳にその周りが黒く大きなつぶらな目の猫だ。
家に拾って帰ると母、茶色の髪をおかっぱにしていて大きな目でおっとりとした顔立ちの彼女とよく似て髪の毛を長くしている彼女は笑顔で言った。
「お母さん猫が近くにいなかったのね」
「そこにいた皆で探したけれど」
「だったらね」
それならと言うのだった。
「もうね」
「それならなのね」
「ええ、お家で飼いましょう」
「道の横の溝の中にいたの」
排水溝の中にというのだ。
「そこで小さな声で鳴いていたの」
「ニャ~~~」
その猫を見て母に話すと母はすぐに鳴いた、志穂はその猫を見て話した。
「それで拾った時にね」
「ちゃんと見て回ったのね」
「そうだったけれど」
それでもというのだ。
「いなかったから」
「だからなの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「他の皆生きもの飼えないアパートやマンションばかりで」
「それでなのね」
「うちに連れて来たけれど」
「飼いましょう」
母は即座に答えた。
「そうしましょう」
「飼っていいの」
「お父さんにはお母さんが話すわ」
そうしてというのだ。
「今すぐに病院に連れて行ってね」
「それからなのね」
「そう、一緒にね」
それでというのだ。
「行きましょう」
「それじゃあ」
「帰りにご飯やおトイレも買うわよ」
そうしたこともしてというのだ。
そしてだ、そのうえでだった。
二人でだ、一緒にだった。
子猫を連れて行ってそのうえで病院で診てもらって病気や怪我がないことを診てもらってその帰りにだった。
ご飯やトイレに砂を買って家に帰ってだった。
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