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八条学園騒動記

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第六百二十四話 茶道をしてみたその三

「今蝉玉が座ってる様な」
「そうだね」
「普段はね」
「そうなんだね」
「体育会系の体罰で。昔はね」
 七海は二十世紀の話をした、体育会系と言えば野蛮、理不尽、時代錯誤、不潔、非常識、暴力的、そして馬鹿だという認識の下述べた。
「ずっと正座させるとか」
「そういう体罰あったんだ」
「もう頭悪いから」
 その認識をそのまま言葉にも出した。
「昔の日本の体育会系って」
「それで体罰もあって」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「そうしたね」
「体罰もしていたんだ」
「ずっと走らせるなら兎も角」
「それだとトレーニングもなるね」
「ずっと正座なんか」
 そうさせてもというのだ。
「ただ足が痺れて痛いだけの」
「何の意味もないね」
「そうした体罰をね」
「昔の日本の体育会系はしていたんだ」
「頭悪かったから」
 そこに理由を見出していた。
「だからね」
「そうさせていたんだ」
「意味のないね」
「体罰をしていたんだ」
「そうだったのよ」
「今だったら確実に問題になるね」
 スターリングは正座で足が痺れるイコール拷問だと認識して述べた。
「体罰どころか拷問で」
「刑事犯罪ね」
「傷害罪だね」
 そうなるというのだ。
「完全に」
「そうよね」
「けれど昔はね」
 菅は二人に話した。
「それでもね」
「犯罪にならなかったんだ」
「そういうことね」
「うん、そうなんだ」
「それも時代だね」
「正座のことにしても」
「そうだね、ただ正座は」
 菅はあらためてこの座り方の話をした。
「今話した通り体罰に使われることもあったけれど」
「基本普通だね」
「日本では普通の座り方だったんだね」
「だから時代劇でも」
「うん、正座だね」
「皆しているわね」
「そうなんだ、ただ今はどの人も慣れていないから」
 その正座にだ。
「実はお尻の下に座るものがあって」
「直接正座はしていないんだね」
「そうなのね」
「中には正座していない時代劇もあるね」
 昔の日本を題材にしたものだがというのだ。
「他の国でやると」
「やっぱり正座が辛いから」
「それでなのね」
「そうだろうね」
 菅も実際にと答えた。
「だからね」
「日本以外の国だと正座をしない時代劇もあるんだね」
「あまりにも辛いから」
「今は皆椅子に座るか」
 若しくはというのだ。
「胡座とか女の子座りだね」
「正座が残ってる国はないですね」
 茶道部の人も言ってきた。 
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