まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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第六話 伝える思い
和樹はさらに悩んでいた。
シェルビーが和樹に衝撃の告白をして三十分後。
ベルリネッタが部屋に来た。
シェルビーの時と同じくベルリネッタも和樹に主人になってほしくて
部屋にきて和樹にその思いを伝えた。
それからさらに三十分後今度はエスカレードが部屋にやってきた。
内容はベルリネッタとシェルビーの時と同じで和樹に思いを伝えにきた。
ちなみにこの二人が和樹に何て言ったのかというと・・・・
ベルリネッタの場合
ベルリネッタ「和樹さん・・・・私あの時和樹さんに助けていただいた時・・・
和樹さんの背中を見て思ったんです。和樹さんの大きな背中を守れる一人前のメイドになったら和樹さんのメイドになろうと決めたんです!!
だからお願いします和樹さん!!
この大剣に懸けて必ず和樹さんをお守りいたします!!
だから私のご主人様になってください!!!」
会ったときから気なっていた大剣ガーディアンソードを掲げ和樹に思いを告げる。
その姿は和樹が出会った頃のオドオドした彼女とは思えないほど凛々しい姿だった。
エスカレードの場合
エスカレード「私の家は代々騎士の家系なのは和樹さんにメールで教えましたよね。
和樹さんに出会う前の私はただ単に家の言う通りに何となくメイドの仕事をしていました。
今だから言える事ですけどあの時の私は本当につまらない人間でした。
ですが・・・あの時和樹さんに出会い。
助けていただいた時の和樹さんを見て思ったんです。この人のメイドになりたいと・・・
その時私は初めて目標を持つことができたんです。
それからの私は和樹さんのメイドになるために必死に死に物狂いでメイドの修行に励みました。・・・・・和樹さんは私にとってたった一人のご主人様になってほしいと思った方なんです!!お願いします!!!和樹さん私のこの世でたった一人のご主人様になってくださいお願いします!!!」
必死になって和樹に思いを伝えるエスカレード。
ちなみに、なぜ騎士の家系のエスカレードがなぜメイドをしているのかというと・・・・
男は騎士女はメイドになるという古くからの伝統があるらしい。
そして現在
和樹は部屋で再び刀に映る自分の姿を見ていた。
今自分がどういう眼をしているのか。今自分はどうするべきなのか。
そんなことを考えていた。
和樹「まさかあの二人まで俺にご主人様になってくれって
言われるなんて予想外だったな・・・・・マジで俺はどうするべきなんだろうか?」
コンコン
和樹「(???今度は誰だ?)」
リーラ「式森様ご昼食をお持ちいたしました。」
部屋にある時計を見ると指針が十二時を指していた。
リーラの脇にある。豪華な料理が乗っているトレーを押して部屋に入る
リーラ「すぐにご用意いたします。お座りになってお待ちくさい。」
素早くそして丁寧に料理をテーブルに並べる。
昼食も昨日の夕食に負けず劣らず豪華なものだった。
和樹「昨日の夜も思ったんだけど美味そうだな・・・・いただきます。」
手をあわせ食事のあいさつをすると料理に手を出す。
それからしばらくして、すべての料理を食べ終える和樹。
和樹「ふぅ~~~~~きょうの料理も美味かったよ。」
リーラ「コックにそう伝えておきます。きっと喜ぶでしょう。」
自分が褒められたかのように嬉しい声を出す。
和樹が食べ終えた食器をトレーに乗せる。
和樹「(一応リーラにも聞いてみるか)・・・・なぁ・・・リーラ」
リーラ「はい、なんでしょうか?」
作業の手を止め和樹の顔を見る。
和樹「・・・・リーラも俺にお前たちのご主人様になって欲しいのか?」
リーラ「はい、もちろんでございます。」
迷いのない目ではっきり言うリーラ。
だからこそ余計和樹は分らなくなってしまった。
どうして、彼女たちは自分にご主人様になってほしいのかが・・・・・
和樹「こんなことを言うのもなんだけど
俺達出会ってからまだそんなに日もたっていないだろ、なのにどうしてなんだ。」
リーラ「式森様・・・私はメイドとして数多くの方に仕えてきました。
しかし、それはあくまでも仕事としてメイドの職務を忠実にこなしていただけです。
そこには一切の感情もなくただ機械的に職務を全うしていただけでした。
しかし、一週間前私は今のご主人様から式森様の調査書を見せていただきました。
調査書を見た私は胸の高鳴りを抑えることが出ませんでした。
そして、昨日初めて式森様のお顔を拝見した時、
私は初めて本気でこの方に尽くしたいと思ったのです。」
和樹「・・・・・・・」
リーラ「式森様・・・・私の言葉が信用できませんか・・・・」
悲しげな声で言うリーラに和樹はつい・・・・・
和樹「いや!!そんなことはない!!」
リーラ「し・・・式森様・・・・」
和樹の声に少々驚いてしまうリーラ。
そして、和樹も驚いていた。
思わず感情的になってしまったことに。
和樹「リーラ・・・・俺は・・・・」
ビービービー
自分が思ったことを伝えようとしたが。
リーラが腕に巻いている腕時計からの音によって遮れれてしまう。
よく見ると腕時計が赤く点滅していた。
それを見たリーラは先ほどの優しい表情とは打って変わって戦士の顔なっていた。
リーラ「申し訳ございません。司令室からの呼び出しです。何かあったようです。」
和樹「そ・・・そうか・・・」
リーラ「・・・・式森様先ほどのお話はまた後ほど・・・失礼いたします。」
他人から見れば分からないが名残惜しそうに部屋を去っていく。
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