まぶらほ 最強にして最高のメイドの主人
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出会い編
第四話 異変と爆音
あれからしばらくして和樹がベットに横たわっていると・・・・・
ドカーン!!バコーン!!!
和樹「なにかあったのか?」
爆発に振動が起こったのでベットから起きる和樹
コンコンコン
ノックする音がした。返事する間もなく。
扉が勝手に開いた。気の強そうなメイドが一人、立っていた。
???「あー、式森っている?」
和樹「俺だけど?」
???「・・・・・へえ、あんたがそうかい・・・結構かわいい顔してるな」
和樹「・・・え?」
???「ご主人様がね、客が不安だろうから安心させろって」
和樹「さっきの爆発のこと?」
???「そう。結構浸透されたけど退治したから。もうなにも起こんないよ」
和樹「退治・・・化け物でもいるのか?」
???「ん~~~~そんなもんかな」
彼女は断りもせず部屋の中に入った。椅子を見つけ、腰をおろし、ポケットからタバコを取り出し、ライターで火をつけた。
そしてお菓子が入っていた皿を引き寄せ、ガラス皿に灰を落とした。
???「あー、ごめんごめん、ちょっと休憩させてくんない?」
彼女は天井にむけて、煙を豪快に吐いた。
???「最近仕事がきついんだよ。家事以外に訓練が二時間も延ばされてさー。あいつもなにはりきって
んのかね。今までより生き生きしてやがる」
和樹「ちょっといいか?」
空咳をしながら言った。
和樹「お前は一体・・・」
???「んー?見ての通りメイド」
和樹「いや・・・そうじゃなくて・・・・」
セレン「名前ならセレンってのがあるけど」
和樹「セレン、何か用があったんじゃないのか」
セレン「さっき言ったろ。安心しろって伝えにきたの」
セレンはさっきの出来事の間、自分が何をしていたかを話した。
話によるとここのメイド達はさっきまで何かと戦っていたらしい。
和樹「メイドなのに戦闘なんかしてんの?」
セレン「私は傭兵みたいなもんだから例外だけど、
普通のメイドでも武器ぐらいは使えるぜ」
和樹「そういうもんなのか」
セレン「当然だろ。おまけにメイドの長になったら将校課程だぜ。銃器の一つも扱えないようじゃあ、示しがつかない」
和樹「じゃあリーラも・・」
セレン「ああ。あいつはここのボスだから。主人の世話はもちろん、
なんだってできるぜ。サイボーグみてーな女だ」
セレンは肩をすくめた。
セレン「あの老人がこれだけの土地を維持できんのもあいつのおかげだ。資産と会社は全部あいつが仕切
ってる。しかも減らずに増え続けてるんだ。メイド趣味の親父だけでなく、ちょっとした資産家ならどれだけ金を払っても雇っておきたい女だな」
和樹「確かにそれはすごいな。」
セレン「まあ、リーラも一から十まで完璧じゃないさ。
ちょっと思い込みが激しいのが欠点だな」
和樹「そうは見えないけどな・・・」
セレン「ときどき冷静じゃなくなるんだよ・・・あんたが墜落したって聞いたとき、自分で捜索隊を指揮するって言いだしたんだ。ちょっとやりすぎだな。リーラの奴何をそんなに張り切ってるのかが不思議だったんだが・・・・」
セレンは消えたタバコで、和樹を指した。
セレン「もしかしたら、あんたのこと気に入ってんのかもな」
和樹「俺か!?でもリーラのことは知らなかったし、墜落するまでメイドにはあまり縁はなかったぜ」
セレン「あんたはそうだろうけどリーラは違う」
和樹「なんでだ?」
セレンは答えず、和樹の顔を覗き込んだ。
セレン「へぇ~~~結構いい男じゃん、こりゃリーラにはもったいないかも。
リーラが仕えたがるのも分かる気がするな。他のメイドたちにも人気があったぜ」
和樹「そうか?・・・俺はよくわからんが・・・・」
セレンは元の椅子に座る。またタバコを取り出した。
セレン「あいつ、生まれながらのメイドだからな、人の世話をするのが好きなんだ。
ちょっと弱みを見せたら死ぬまでお仕えしますとか言うぜ。
面倒見のいい女房みたいなもんだよ」
コンコン
リーラ「式森様たびたびすいません・・・・こちらに・・・セレン何をしている。」
セレン「あたしは爺さんに客を安心させろと言われて来ただけだよ。」
リーラ「本当にそれだけか・・・・」
セレン「まぁ~~~な・・・」
リーラ「よし持ち場に戻れ。」
セレン「あいよ~~~~」
けだるそうな声で部屋を出ていった。
メイドにもいろいろの奴がいるんだなと思った。
リーラ「式森様・・・まことに申し訳ございません!!
三度も式森様にご迷惑をおかけしまして」
和樹「え?」
ものすごい勢いで謝るリーラに思わずたじろいでしまう。
リーラ「部下の不祥事は私の不祥事。これからは精一杯
尽くさせていただきますので、なにとぞお許しください。」
和樹「え~~と別にいやな事があったわけじゃないしそんなに気にすることは・・・」
リーラ「いいえ、これも私が最後まで式森様に最後までお仕えしていなかったためです。
これからはお側にいさせていただきます。夕食の時から常に控えていれば、
このようにご不快な思いをさせずにすみましたものを。」
リーラは、和樹の身を案じている態度で和樹に近寄った。
リーラ「これからは何でもおっしゃってください。
式森様に快適に過ごしていただくのが、私達メイドの勤め。
全身全霊を捧げ、お仕えする所存です。」
鬼気迫る勢いで迫るリーラに和樹は・・・・
和樹「リーラ落ち着けって」
リーラ「し、失礼しました。」
押しつけがましい事をしたと思いゆっくり下がる。
和樹「・・・・ふぁ~~~~~少し眠くなってきたな。」
リーラ「そうですか・・・・それでは私はこれで失礼させていただきます。」
和樹「ああそれじゃーおやすみリーラ。」
リーラ「おやすみなさいませ式森様。」
眠りを妨げないように部屋を出ようとしたが、
何かをお思いだしたかのように和樹の方を振り向く。
リーラ「・・・式森様」
和樹「ん・・・どうした。」
リーラ「主人も申しておりましたが、明日は主人から大事なお話があります。
朝食は必ずお取りになるようお願いします。」
和樹「ああ分かった。」
リーラ「では、おやすみなさいませ。」
意味深の言葉を残しゆっくりと退出していく。
和樹「(それにしても今日はいろいろあったな
・・・・四年ぶりにシェルビーにも合うし今までメールでしかやり取りをしていなかった
ベルリネッタとエスカレードにも合うし・・・
まったく今の世の中どうなるかわかったもんじゃないな・・・・・・・おやすみ)」
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