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猫の様なのは

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第三章

「それでよく寝るとね」
「それも身体にいいですね」
「だから遥ちゃんいつも身体の調子がいいのね」
「そうですね」
「ええ、だからこれからもね」
 理恵は自分の弁当を食べながら遥に話した、彼女のそれは卵焼きとお握りそれにプチトマトを中心としているものだ。
「その食生活と」
「それで寝ることもですね」
「そちらもね」
 是非にと言うのだった。
「続けていってね」
「それが体調につながるからですね」
「そうしていくといいわ」
「わかりました、何か猫みたいだと」
 そうだととだ、遥はここで言った。
「いいことですね」
「そうよね、私も思うわ」
「そうですよね、じゃあ」
「ええ、これからもね」
「猫みたいにやっていきます」
「そうしていってね」
 理恵も遥に笑顔で言った、そして。
 遥はそのまま学園生活も家での生活も続けていった、だが。
 ある日理恵は遥に笑ってこうも言った。
「貴女やっぱり猫ね」
「今度はどうしてそう言われますか?」
「いえ、勘がいいから」
 だからだというのだ。
「よくこれだってわかるからね」
「それで、ですか」
「猫みたいね」
 その勘のよさからも言うのだった。
「本当に。逆に言えばどうしてそこまで猫的なのか」
「そのことがですか」
「不思議になってきたけれど」
「実はです」
 ここでだ、遥は。
 真剣な顔になってだ、理恵にこう話した。
「私のひいお祖母ちゃんが猫好きで」
「そうだったの」
「もう凄く、それでひいお祖母ちゃんが」
 遥は自分のスマートフォンを出してその画像を理恵に話した、するとそこには着物を着た遥がいた。
「こうしたお顔で。私が生まれる一年前に亡くなったんですが」
「本願寺さんそっくりね」
「そうですよね、私左肩に黒子があるんですが」
「まさか」
「お祖母ちゃん、ひいお祖母ちゃんの娘になりますが」
 この人の話もした。
「お祖母ちゃんが今も言ってますけれど」
「左肩になのね」
「黒子がありまして」
「じゃあ本願寺さんは」
「ひいお祖母ちゃんの生まれ変わりって言われています」
「無類の猫好きの」
「はい」
 まさにというのだ。 
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