それから 本町絢と水島基は 結末
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10-⑺
前期試験が始まる前に
「今年も、みんなで来るでしょ?」と、美波が聞いてきたが
「試験終わったら、僕は行きたいところあるから、今年は遠慮するよ」
「あぁ 俺も、パス 就活で行きたいと思ってるとこある」と、慎二も言ってきた。
「じゃあ 下の子達も多分、来ないわよ 部長の件、どうする 何時伝える?」と葵が心配していた。
「試験終わったら、ミーティング開こ それまでに、葵 美咲に打診できるか」と、慎二が提案した。
「うん なんとかね 説得しておくわ」
「美波は就職どうするんだ?」と、僕が聞くと
「うん この辺でいいところ探しているだけど 葵も地元で先生でしょ?」
「私 決めていない どこでも、いいんだ」
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「絢 試験終わったら、独りで行ってみたいところがあるんや すまんが、今年は独りで、先に帰ってくれ」
「なんでー どこ行くの? 一緒に行ったらあかんの?」
「うん 帰ってきたら、ちゃんと話す それまで、我慢してくれ」
「サンゴの研究所に行くんやろ?」
「うん どんなことやっているのか、自分の眼で確認したいし、 まだ、続くんかどうか 雇ってくれる可能性もあるのか」
「やっぱり、そうかぁー 南の島かぁー 元気で帰ってきてよ 海に沈んじゃあ嫌よ もう、ずーとしてないんやから 茜なんか、いつも・・」
「茜ちゃんは、就職どうするって」
「京都の採用試験受けるって 大阪にするかも知れんって 京都でも、田舎になると遠いからな でも、直ぐに結婚して、カメラ手伝うかもわからんって」
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