レーヴァティン
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第二百九話 ルールへその二
「こうしたことは色々していってな」
「敵の士気を落とし」
「ひいては戦力を落とす」
「そうしていきますね」
「戦をするなら」
「小さなことをコツコツだな」
この言葉は笑って出した。
「要するに」
「要塞を大軍で囲む」
「空船も整備する」
「そして噂で士気を落とす」
「色々やってな、あとこの要塞の半径数十キロは完全に掌握した」
帝国がというのだ。
「もう補給なんてな」
「受けられないですね」
「そして我々の完全包囲下にある」
「このことも大きいですね」
「全員死兵のつもり、捨て石で戦うつもりだろうが」
それでもというのだ。
「完全に囲んだらな」
「横からも後ろからも攻められる」
「それで、ですね」
「死兵も背中から攻めれば脆い」
「見えない方それも急所から攻めれば」
「そうすればいいんだよ、じゃあ色々積み重ねたしな」
それでというのだ。
「今からな」
「その積み重ねを全て使い」
「そうしてこの要塞を攻めますね」
「攻め落としますね」
「そうするな、じゃあ空船は全て要塞の北東に回して」
そうしてというのだ。
「いいな」
「はい、そこからですね」
「空から総攻撃を仕掛けますね」
「爆撃を繰り出しますね」
「それも夜に高速で低空で飛んで」
そしてというのだ。
「爆撃でな」
「一気にですね」
「敵の城壁を壊し」
「そこの備えもですね」
「全て吹き飛ばしてな」
その爆撃でというのだ。
「いいな」
「はい、そして」
「そうしてですね」
「要塞の守りに穴を空け」
「その穴から突っ込む」
「要塞の中に」
「そうするな、普通に砲撃も術の攻撃も水攻めも出来ないならな」
そして穴を掘って中に入ることも難しいならというのだ、もっと言えば兵糧攻めは敵の兵糧が多いことを知っていたので最初から考えていなかった。
「それならな」
「もうですね」
「それで戦いますね」
「そうしますね」
「空から」
「それも見付かりにくい夜に攻めるんだ」
その時にというのだ。
「敵の対応が遅れやすいからな」
「暗くて見えない」
「まさに攻め時ですね」
「だからこそですね」
「その時にですね」
「攻めるな、そしてな」
さらにというのだ。
「高速で低空から攻めるのはな」
「敵の城壁を正確に破壊する」
「その周りにある塔や大砲も」
「そうして守りを崩す」
「その為にですね」
「そうするな、そして敵の反撃が来る前に」
対空攻撃、それがというのだ。
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