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第二章

「名前も書いてるしね」
「ふわりちゃんってね」
「若い飼い主の人達に性格が変わったからいらないって言われて捨てられたって」
「保健所の人達も怒ってる?」
「こんな理由で捨てるなって感じね」 
 その文章を見て話した。
「そのまま書いてるし」
「無責任なことするなって」
「命を何だと思ってるんだって」
「そうみたいね、けれど性格変わったから捨てるって」 
 女子高生は言った。
「しないわよね」
「しないしない」
「家族にすることじゃないでしょ」
「普通そこでどうしてかって考えるでしょ」
「何か朝から晩まで吠えてたっていうけれど」
「そこで普通訓練学校に送るなりするでしょ」
 そうして教育するというのだ。
「確かに無駄吠えってあるけれど」
「何で吠えるかって考えるわよ」
「もう五月蠅いから捨てるってね」
「その時点で犬飼う資格一切なしよ」
「最初から飼うなよ」
「結局家族と心の底では思ってなかったんでしょ」
「おもちゃだったのよ」
 おもちゃで遊んでいただけだというのだ。
「こう言うのよ外道って言うのよね」
「最低の屑よね」
「話してるのもそうだったけれど」
「いや、本当に最低ね」
「ふわりちゃんも悲しそうよ」
「幸い優しい人が引き取ってくれたけれど」
 ただし女子高生はそれが誰かは知らない。
「けれどね」
「悲しそうよね」
「捨てられて」
「それで」
「ええ、それでね」 
 女子高生はさらに言った。
「私あの人達の喫茶店での会話ユーチューブとかニコニコに投稿しようって今考えているんだけれどどうかしら」
「そうしたら?」
「これ許せないから」
「もう絶対に」
「だからそうしたら?」
「そうね、じゃあね」
 女子高生は投稿しようとした、だが。
 友人の一人がここで彼女に言った。
「ねえ、動画編集したら?」
「前の飼い主さん達の顔にモザイクかけて私達の声消すわよ」
「だから。その動画とね」
 さらにというのだ。
「保健所のふわりちゃんの動画をね」
「くっつけるの」
「そう、そしてね」 
 友人はさらに話した。
「インスタ炎上したって言ってたわね」
「そうそう、そこでも捨てたって言ってね」
「そのインスタまだあるなら」
 それならというのだ。
「そこからふわりちゃん可愛がっていた時の画像とかもね」
「動画に入れるの」
「そう、その時の動画もあったら」
「それも載せるのね」
「可愛がっていてこれだってね」
 そうした感じでというのだ。
「編集してね」
「それで投稿するのね」
「そうしたら?相手の人のプライベートは消して」
 わからない様にしてというのだ。
「そしてね」
「そのうえでなのね」
「投稿したらいいわ」
「わかったわ」
 女子高生は友人の言葉に頷いた、そして。
 家に帰ってから編集してユーチューブやニコニコに投稿しすぐにライン等で友人や知り合い達にその動画を送って拡散してもらった、すると。 
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