ドリトル先生と不思議な蛸
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第十二幕その八
「そして蛸ももう全部切って」
「それでだね」
「何時でも作られます」
「それはいいね」
「勿論紅生姜や天かすも」
そういったものもというのです。
「用意しています」
「それじゃあ今から」
「はい、皆で作りましょう」
そのたこ焼きをというのです。
「そうして食べましょう」
「それではね」
「ああ、そういえばね」
ホワイティがここで言いました。
「うちにもタコ焼き機あるね」
「気付いたらあったわね」
ガブガブも言います。
「うちに」
「何時の間にあったのかしら」
ポリネシアは首を傾げさせました。
「たこ焼き機なんて」
「何か気付いたらあって」
そしてとです、老馬も言います。
「時々食べる様になっているね」
「何か関西にいたら普通にあるよね」
「たこ焼き機ってね」
チープサイドの家族もお話しました。
「どのお家にも」
「それでたこ焼き食べるね」
「それでうちにもあって」
ジップも言いました。
「時々作って食べているね」
「美味しいけれど」
トートーも首を傾げさせます。
「何でどのお家にもあるのかな」
「それだけ皆たこ焼きを食べるってことだと思うけれど」
チーチーも言いました。
「皆のお家にあることも凄いね」
「たこ焼き屋さんも多いしね」
「関西にはね」
オシツオサレツもたこ焼きについて言います。
「それで普通にやってるね」
「公園とか神社でね」
「色々思うことはあるけれど」
どうしてどのお家にもたこ焼き機があるかとです、ダブダブも思うのでした。
「まあ今は皆で食べればいいね」
「そうしようね、しかしうちに何時たこ焼き機が入ったのかな」
先生も知らないことでした。
「何時の間に」
「それ僕があげたんじゃない」
王子が言ってきました。
「先生が日本に来てね」
「このお家に入った時にかな」
「そう、僕が家具一式プレゼントしたけれど」
その時にというのです。
「たこ焼き機もあったんだ」
「そうだったんだね」
「僕も関西に住んでるから」
アフリカ生まれでもというのです。
「たこ焼き機お家にあってね」
「たこ焼きもだね」
「そう、食べるから」
だからだというのです。
「先生にもね」
「プレゼントしてくれたんだね」
「そうだよ」
先生に確かなお顔でお話しました。
「僕がね」
「成程、これでわかったよ」
「それじゃあ今からね」
「うん、たこ焼きを食べようね」
「皆で作って」
そうしてというのです。
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