唯一魔法が使える平民A、元帥の執事になる。
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第十五話
前書き
続きです
俺の居る位置は前から三番目四列横体で
右から2番目。
そして騒がしかったクエット君は俺の前。付き人A君はその左。
前から佐官クラスの軍官がやって来ていて、クエット君ははしゃぎを隠せない。
「ほら見ろ!俺を指名しみくるぞ…!
それによく見てみろ!あの勲章の数にあの方の線の本数。佐官クラスばっかだぜ!俺が選んじゃうのか?なぁ?」
「凄いよクエット君!でも前にいる人かもしれないよ?」
「はっ!俺に決まってんだろ。おい、邪魔だお前。避けとけ。俺に来てるんだからな。」
「は…はぁ?分かったよ…。」
いや分かっちゃうのかよ?前のB君よ。
「ふっ。僕に来るんじゃないかな?クエット君?僕の方が、イケメンだしお金あるしね!」
「っち!夜砂賀!分からねぇじゃねぇか!」
夜砂賀はクエット君の右側に居る。俺の斜め右前だ。
「ふっ。まぁ?僕かクエット君だろうね!」
佐官クラスの軍官がやって来た。
もう二三年で指名して行ったと思ったが予想より多く残ってたな。
空軍の佐官クラスが4人。顔見た事あるぞぉ?いやぁな予感…。
「貴殿に用がある。」
クエット君より少し前で止まり声をかける。
「は…はい!何でしょうか!」
「いや、僕に用があるのでは?すみませんクエット君が間違えてしまって。」
「いえ、あなた方二人とも違います。
私たちが用があるのは貴方です。浅村さん。」
あっちゃぁ。やっぱ分かってたか。
「は?なんで!?なんでこんな見窄らしく貧しい平民に用があるのですか?見る相手をお間違いなのでは?」
「そうですよ。僕の方がよっぽど有意義な時間が過ごせますよ。」
「黙ってなさい!あなた達に話しかけてなどいません!」
お…おぅ…。先生もクラスのやつらも黙っちゃったよ。
「な…何でしょうか?」
「…!な…敬語などおやめ下さい!
浅村監督官!探したんですよ!」
「か…監督官!?」
クエット君ベタな反応するねぇ。
「あー、俺は契約期間満了したから辞めただけなんですけど…」
「え…!?そんな!お辞めになられてたんですか!?初耳なんですけど!ちょっとあなた達、報告をしてきてください。」
「「「は!」」」
三人どっかに走っちゃってったよ。
「で、浅村監督官?何故この様な場所へ?」
「え?いやだって俺ここの生徒だし。」
「いえ、それは見れば分かります。私が言いたいのは何故こんな有象無象と一緒の場所に居られるのか?、と。」
「な…!?僕が有象無象!?
申し訳ありませんが聞き捨てなりません!他のクラスの人達ならまだ堪えます、ですがこんな平民のゴミと比べられ何故僕が有象無象なんですか!?」
うわぁ、化けの皮剥がれちゃったよ。
「貴様!今なんてことを言ったのか分かっているのか!」
「えぇ分かっていますとも!こんなゴミを比べられたのです!言わずと居られますか!」
「き…君!口を慎みなさい!」
「うるさい!教師風情が僕に指図するな!」
「なぁ…!?」
「貴様は…夜砂賀。あぁ、あの財閥の御曹司か。」
「そうだ!貴女がさっき仰られた事をそのまま父上に言います!あなたはもう軍には居られなくなるでしょう!」
「貴様、それは脅迫罪となるが良いな?」
「はっ!言ってろ!ヘコヘコしといてやったら上官気取りかよ!佐官クラス程度のやつが何言ったってもみ消して終わりだ!」
周りは騒然。いくら御曹司だからと言って今現在世界を守ってるのは完全に彼女ら。彼女らが反発し軍をやめて言ったらそれでこそ比喩では無く、『世界が滅ぶ』そう世界はきちんと認識しているからこそ今の形態が完成した。
そして戦闘が可能な人間は限られており、一人として欠けるのは出来る限りあってはならない。
その世の中で、今夜砂賀という人物は軍官を愚弄し、更にはクビにすると言った。それが何を指すのかはもう周知の事だ。それは、夜砂賀も少しして理解したらしく。
「…あ、いや。今のは言葉の綾でして。」
そんな事を言った瞬間だった。
皆が黙り膝を着き始めた。この動作は軍官、指しては将官クラスの軍官達が通る時にされる動作だ。という事は…前を向くと。
空軍大将シャルロット・クルステルマン
陸軍大将ウィルフィン・ティノアーク
海軍大将ウルスタ・ナルゼフス
だけでなく。
空軍元帥ミーナ・アルベルク
陸軍元帥シエン・ウルノヴァ
海軍元帥冴咲 優恵
各大将が前、後ろに元帥という豪華すぎる面々が居た。
俺もした方がいいのか?と思ってみんなと同じポーズを取る。
すると…
「や…辞めてくれそのポーズ…貴様にされるとなんか慣れん…」
「あ…あのぉー、浅村さん?」
「あらあら、浅村さんにそんなポーズされたら恥ずかしいですわ。」
…大将に話しかけられたぞぉ…。まずいな、、。
後書き
やっとコメディに突入できる…!(念願)
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