痩せている理由
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第二章
「悪いことはないわ」
「思いきり身体動かせて」
「しかも結構以上なお金になるから」
「いいことばかりだから」
「それでいいのよ」
「そうなのね」
「じゃあ今日もね」
早速準備体操をしながら言った。
「トレーニングしてね」
「ジムになのね」
「言って来るわ」
こう言って準備体操を終えてからだった。
由佳はランニングに出てそれからそのジムに行った、シムは女子プロレスのそれで。
由佳はそこで汗を流した、そこで所属している団体の社長に声をかけられた。
「今日も頑張っているわね」
「トレーニングにですね」
「うん、励んでいるわね」
「はい、トレーニングをしてこそですよね」
由佳は社長、中年の女性で或彼女に応えた。
「強くなりますね」
「ええ、怪我に注意してね」
「そうしてですね」
「そしてね」
そえでというのだ。
「しっかりトレーニングをしていると」
「強くなりますね」
「実際にあんた強いし」
社長は由佳にこうも言った。
「それじゃあこれからもね」
「トレーニングをですね」
「しっかりやっていくといいわ」
「わかりました」
「ただね」
ここでだ、社長は由佳にこうも言った。
「あんた高校入学と同時にうちに入って」
「それで、ですね」
「ずっと悪役だけれどね」
「悪役いいですよ」
由佳は社長の今の言葉に明るい笑顔で応えた。
「もうやりたい放題で」
「ブーイングもなのね」
「それもです」
こちらもというのだ。
「いいですよ」
「まあプロレスはね」
「エンターティメントですよね」
「だから悪役も必要で」
「その悪役はね」
「ブーイングがです」
それこそがというのだ。
「声援ですから」
「だからいいのね」
「もうファンの人達もです」
観客である彼等もというのだ。
「わかってますよね」
「そうそう、もうわかってね」
「ブーイングしていますね」
「もうそれはね」
それこそというのだ。
「プロレスのお約束よ」
「そうですよね」
「だからね」
それでというのだ。
「もう悪役にとってはね」
「ブーイングされればされる程ですよね」
「いいわ」
このことは現実だというのだ。
「どの団体でもね」
「ですから」
「あんたはこれからもなのね」
「はい、悪役として」
その立場としてというのだ。
「やっていきます」
「そうするのね」
「はい、それと」
「それと?」
「いや、プロレスしてますと」
レスラーならとだ、由佳はスクワットをしながら話した。
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