ドリトル先生と不思議な蛸
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第七幕その八
「食べてね」
「紅茶を飲んで」
「そしてだね」
「その次はスイーツ」
「そうなるわね」
「そう、潮風と日差しの中で」
今の様にというのです。
「そうしようね」
「そうだね」
「そしてスイーツも食べて」
「それからはね」
「午後もだね」
「海の調査だね」
「夕方までするよ」
その時までというのです。
「いいね」
「うん、じゃあね」
「そうしようね」
「カレーも紅茶もスイーツも楽しんで」
「それからね」
「また海に戻ろう」
「そうしようね、日本の夏の海にね」
そこにというのです。
「そうしようね」
「そして夜はまたね」
「海の幸とお酒とお風呂を楽しむ」
「そうするね」
「そうするよ」
夜は夜でというのです。
「いつも通りね」
「僕達と一緒にね」
「何かもうどれも楽しくて」
「こんなの楽しくていいの?」
「そうまで思うよ」
「同じことを同じ場所でしてもね」
それでもとです、先生は皆にお話しました。
「楽しめない人もね」
「いるんだ」
「こんなに楽しいことをしていても」
「それでもなんだ」
「楽しくない人がいるの」
「そうなんだ」
「うん、そんな人もね」
実際にというのです。
「いるんだ」
「ううん、わからないね」
「こんな楽しい場所でここまで楽しいことをしても」
「それでも楽しくない人がいるなんて」
「どうしてかしら」
「世の中色々な人がいてね」
先生は皆に答えました。
「そうしてその人それぞれの楽しむものがあるから」
「それでなんだ」
「今の僕達と同じ場所で同じことをしても」
「楽しくないって人もいるのね」
「そうなんだね」
「そうだよ、例えば僕はラグビーをしても楽しいと思わないよ」
このスポーツをというのです。
「楽しいという人がいてもね」
「ああ、先生はスポーツはね」
「どれも全く出来ないから」
「だからだね」
「ラグビーをしても」
「楽しくないし面白いともね」
どうしてもというのです。
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