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フォース・オブ・イマジナリー

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Turn:27 ヒトミVSシュン

 
前書き
ある覚悟を胸にシュンとのファイトに臨むヒトミ
実力で上回るシュンを相手に互角以上のファイトを繰り広げる
果たしてこのファイトの先にあるものは……… 

 
自室で一人デッキの調整をしていたヒトミ
「46………47………」
組みあがったデッキの枚数を確認し50枚のカードをそろえた
「できた………あとは」

Turn:27 ヒトミVSシュン

チームの3人目が見つからず困った様子のヤイバとシュン
「まいったなぁ、あと一人………」
「宮導君」
そんな中真剣な表情で声をかけるヒトミ
そんな彼女の様子を不思議そうに思うヤイバだったが
「今日、久しぶりにキャピタルでファイトしてもらってもいいかな?」
「お、おお、そういえばしばらく矢代とやってなかったな」
そんな二人の会話を聞いていたシュンが間に入った
「少し待て、そのファイト、俺にやらせてもらえないか?」
「え?なんで?」
「矢代のファイトは見たことないからな」

キャピタルのファイトスペースで向き合うヒトミとシュン
「(このファイト………絶対に負けられない)」

「今日のお姉ちゃんいつになく真剣だなぁ」
そんな姉の様子を不思議に思うアリサ
一方事情を知るミライはレジで仕事をしながら密かにヒトミにエールを送っていた

「リザードランナー アンドゥ」
「ロゼンジ・メイガス」

「鎧の化身 バーにライド、アンドゥのスキルで1枚ドロー、ターン終了だ」
「ライド!クォーレ・メイガス」
ヒトミがライドしたのはハートを象った衣装を身にまとったユニット
「クォーレ・メイガス?新しいデッキを組んできたのか」
「クォーレ・メイガスのスキル、登場時山札の上から2枚確認して、好きな順番で戻す、そのあとロゼンジの効果で1枚ドロー、クォーレ・メイガス(8000)でバー(8000)にアタック」
「ノーガードだ」
Drive check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=クォーレ・メイガス(クリティカル2)
パワー=クォーレ・メイガス(18000)

クォーレ・メイガスの杖から放たれた光がバーを貫く
1st damage
【鎧の化身 バー】
トリガーなし
2nd check
【槍の化身 ター】
クリティカル=鎧の化身バー(クリティカル2)
パワー=鎧の化身 バー(18000)
「ライド・ザ・ヴァンガード!バーサーク・ドラゴン」
双頭の竜が吠えるも怯まずクォーレ・メイガスは相手を見据えている
「スキルによりドロー、希望の火 エルモ、ベリコウスティ・ドラゴン、リザードソルジャー ラオピアをコール」
ユニットが並び序盤から攻撃態勢を整えるシュン
「エルモ(11000)のブースト、ばーさーく・ドラゴン(21000)でクォーレ・メイガス(8000)にアタック」
「ノーガード」
バーサーク・ドラゴンの放った炎がクォーレ・メイガスに襲い掛かる
Drive check
【魔竜導師 ラクシャ】
クリティカルトリガー
クリティカル=バーサーク・ドラゴン(クリティカル2)
パワー=ベリコウスティ・ドラゴン(20000)
炎の中で苦しんでいたクォーレ・メイガスにバーサーク・ドラゴンが襲い掛かる
そのまま腕を振るい殴り飛ばされる
1st damage
【ヘキサゴナル・メイガス】
トリガーなし
2nd damage
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=クォーレ・メイガス(クリティカル2)
パワー=クォーレ・メイガス(18000)
「ラオピア(8000)のブースト、ベリコウスティ・ドラゴン(28000)でクォーレ・メイガス(18000)にアタック」
「オラクルガーディアン ニケ(15000)でガード!」
起き上がろうとするクォーレ・メイガスにベリコウスティ・ドラゴンが炎を吐くが現れたニケが盾となってクォーレを庇う
「ターン終了だ」
「ライド!レクタングル・メイガス!コール!ステラ・メイガス、テトラ・メイガス」
帽子をかぶった少女のユニットと杖と盾を持った少女のユニットがリアガードで並び立つ
「メイガスシリーズで揃えてきたのか………そういえば」
「サークル・メイガスもコール」
「うん、あれもメイガスだな」
「サークル・メイガス(8000)のブースト、レクタングル・メイガス(17000)でバーサーク・ドラゴン(10000)にアタック!」
「ノーガード」
Drive check
【ロンバス・メイガス】
トリガーなし
「ここはサークル・メイガスのスキルを使わない」
レクタングル・メイガスの放った箱状の光がバーサーク・ドラゴンに襲い掛かる
3rd damage
【ドラゴンナイト・ネハーレン】
トリガーなし

「サークル・メイガスを使わなかった理由は………なるほどな」
ヤイバが気にしたのはまだ空いたままの列
「暁のデッキは退却スキルの多彩なかげろう、引いてたカードはグレード2、今は少しでもアタックに参加できるユニットが欲しいのか」
「テトラ・メイガス(8000)のブースト、ステラ・メイガス(19000)でバーサーク・ドラゴン(10000)にアタック」
※ステラ・メイガスがブーストを受けてアタックするとスキルによりパワーがプラス2000されます
「ラクシャ(15000)でガード!」
「ターン終了………」
「ライド・ザ・ヴァンガード!この世のすべてのものを焼き尽くす黙示録の炎」
渦巻く炎が立ち上りそれを突き破って真紅の竜が姿を現す
咆哮を上げその力強い気迫が目の前の敵を圧倒する
「ドラゴニック・オーバーロード!イマジナリー・ギフト、フォース」
空いていたリアガードに光が灯る
「コール、ドラゴンナイト ネハーレン、スキルによりサークル・メイガスを退却」
ネハーレンが槍から放った電撃がサークル・メイガスを直撃する
「退却によりベリコウスティ・ドラゴンとラオピアはパワー+5000、ソウルブラスト、オーバーロードはパワー+10000、ネハーレン(25000)でレクタングル・メイガス(9000)にアタック」
再び放たれた電撃が今度はレクタングル・メイガスに襲い掛かる
3rd damage
【レクタングル・メイガス】
トリガーなし
「オーバーロード(23000)でレクタングル・メイガス(9000)にアタック!」
「ノーガード」
Twin drive check
【希望の火 エルモ】
トリガーなし
2nd check
【ベリコウスティ・ドラゴン】
トリガーなし
オーバーロードの放った炎がレクタングル・メイガスに襲い掛かる
「っ!」
4th damage
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=レクタングル・メイガス(クリティカル2)
パワー=レクタングル・メイガス(19000)

「パワー上がったか、ツインドライブじゃなくなるし、ここスキル使うか微妙………」
「オーバーロードのスキル発動」
「あ、使うんだ」
「手札のベリコウスティ・ドラゴンとバーサーク・ドラゴンをドロップしてスタンド!オーバーロード(23000)で………ステラ・メイガス(9000)を攻撃」
攻撃宣言でステラ・メイガスが驚いたような表情になる

「ここでステラ・メイガスにアタック?」
「ダメージトリガーが出てこの攻撃は15000一枚で止められる、たとえクリティカルトリガーが出ても今のパワーじゃ通りにくいからな、リアガードをアタックして退却させればベリコウスティ・ドラゴンのパワーは合計で38000、それならスフィア・メイガスがあればギリギリ止まるけど、クリティカルトリガーが出れば48000、クリティカル2になって」
「お姉ちゃんは今4ダメージだから………」
Drive check
【ドラゴニック・ガイアース】
トリガーなし
オーバーロードの炎がステラ・メイガスに襲い掛かる
炎を浴びたステラ・メイガスはその場に倒れて消滅した
「トリガーなし………でも」
「ラオピア(18000)のブーストしたベリコウスティ(38000)でレクタングル・メイガス(19000)にアタック」

5th damage
【ステラ・メイガス】
トリガーなし

「ターンエンドだ」
「スタンドアンドドロー………手繰り寄せた運命のその先へ!ライド!」
手を広げながら姿を現す青い衣装の女性ユニット
「ヘキサゴナル・メイガス!イマジナリー・ギフト!プロテクト!」

「ヘキサゴナル・メイガス?」
「メインのG3も新しいものに変えてきたか、あのデッキ相当作りこんできたらしいな」

「ヘキサゴナル・メイガスのスキル、山札の上2枚を確認し、好きな順番で戻したあと一枚ドロー」
確認し、順番を操作した後でドローできる
つまり欲しいカードを確実に加えることができるのだ
「ステラ・メイガス!ロンバス・メイガスをコール」
「ロンバス………あれってさっきドライブチェックの時にキープしてた」
「これでアタックフェイズ!ロンバス・メイガスがアタックする時、ヴァンガードがメイガスの名を持つならパワー+5000!ロンバス・メイガス(14000)でドラゴニック・オーバーロード(13000)をアタック、こちらのヴァンガードがグレード3なのでロンバス・メイガスの更なるスキル!相手はこのバトル中インターセプトできない」
ロンバス・メイガスが杖を掲げオーバーロードめがけて光を放つ
「ノーガードだ、ダメージチェック」

4th damage
【鎧の化身 バー】
トリガーなし

ロンバス・メイガスの放った光がオーバーロードを直撃する
「続けてヘキサゴナル・メイガス(12000)でドラゴニック・オーバーロード(13000)にアタック!」
「だめだー!パワーが足りてない………」
「ガード、ワイバーンガード バリィ(守護者)」
「え!?ここで守護者使うの!?ヘキサゴナル・メイガスのパワー足りてないのに!?」

「知ってたんだ………」
「ああ、ヘキサゴナル・メイガスはドライブチェックでトリガーが出ればパワー+5000、下手に数値で守るよりこちらの方が確実だ、コストはドラゴニック・ガイアース」

Twin drive check
【サイキック・バード】
クリティカルトリガー
クリティカル=ステラ・メイガス(クリティカル2)
パワー=ステラ・メイガス(19000)
2nd check
【オラクルガーディアン ニケ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ステラ・メイガス(クリティカル3)
パワー=ステラ・メイガス(29000)

「テトラ・メイガス(8000)のブースト!ステラ・メイガス(39000)でドラゴニック・オーバーロード(13000)にアタック!」
「ゲンジョウ(20000)とエルモ(10000)でガード」
「っ、ターンエンド」

「あー!惜しい!」
「つってもきついのは暁の方だな」
「え?そうなの?」
「矢代は1枚プロテクトを持ってる、その上ダブルトリガーでシールドを確保しつつ暁の手札を削った」

「(このターンで決めなければ、こちらに勝ち目はないが………どう考えてもユニットが足りないか………)」

「ネハーレンでリアガードをたたいてベリコウスティとラオピアをパワーアップさせても、プロテクトをそっちに回せばいいだけの話だからな」
「じゃあ、このターンを守り切れば………」

「スタンドアンドドロー………ふっ、ライド!」
渦巻く炎が立ち上りそれを突き破って真紅の竜が姿を現す
咆哮を上げその力強い気迫が目の前の敵を圧倒する
「ドラゴニック・オーバーロード!イマジナリー・ギフト、フォース」
ベリコウスティ・ドラゴンがフォースの輝きを受け咆哮を上げる
「(大丈夫………まだ凌げる)」
「そしてネハーレンを後ろに下げ、バーサーク・ドラゴンをコール!」
「っ!」
「退却せよ!ロンバス・メイガス」
バーサーク・ドラゴンの放った炎がロンバス・メイガスを退却させる
「オーバーロードのソウルブラスト、バーサーク・ドラゴン(23000)でヘキサゴナル・メイガス(12000)を攻撃」
「オラクルガーディアン ニケ(15000)でガード!」
ヘキサゴナル・メイガスめがけて炎を吐くバーサーク・ドラゴンだがニケに阻まれ炎が届かない
「オーバーロード(23000)でヘキサゴナル・メイガス(12000)にアタック」
「プロテクト(守護者)!手札のもう1枚のヘキサゴナル・メイガスを捨てて完全ガード」
オーバーロードの放った炎をギフトの光が遮る
「(この手札なら残りの攻撃も………)」
ヒトミの手札はニケとサイキック・バード、そしてグレード1のクォーレ・メイガスの3枚
ステラ・メイガスのインターセプトも併せてシールドは十分に確保できているが………
Twin drive check
【ドラゴンモンク ゲンジョウ】
ヒールトリガー
パワー=ベリコウスティ・ドラゴン(35000)
2nd check
【魔竜導師 ラクシャ】
クリティカルトリガー
クリティカル=ベリコウスティ・ドラゴン
パワー=ベリコウスティ・ドラゴン(45000)
「ラオピア(13000)のブーストしたベリコウスティ・ドラゴン(58000)でヘキサゴナル・メイガス(12000)を攻撃!」
ベリコウスティ・ドラゴンの放った炎がヘキサゴナル・メイガスに向かう
ヒトミのシールドの合計は45000
この攻撃を防ぐのにギリギリ5000足りない
「残念だなぁ………あと少し、本当にあと少しだったのに」
ヘキサゴナル・メイガスの頬を涙が伝う
そのままベリコウスティ・ドラゴンの放った炎が彼女を飲み込んでいった
6th damage
【テトラ・メイガス】

「あー、残念」
ヒトミが負けてしまったことに落胆し方を落とすアリサ
「(バーサーク・ドラゴンが引けなかったら危なかったな………)」
ファイトを終えてもまだ手が震えているシュン
「矢代、ファイカを見せろ」
シュンの問いかけにもヒトミは答えずどこか上の空だった
負けてしまったことがよほど堪えたのだろう
「矢代」
「え?な、なに?」
「ファイカだ、今グレードは」
「えっと………」
「えっ!?3に上がってたのか?」
ヒトミが取り出したファイカを見てヤイバも声を上げた
「決まりだな」
「決まりって………何が?」
シュンの態度に戸惑うヒトミ
一方シュンはヤイバに絡みに行っていた
「なぜ教えなかった」
「いや、矢代最近忙しそうだったし、俺もグレ3になってること知らなかったから」
シュンににじり寄られ戸惑うヤイバ
ヒトミも頭の上に疑問符ばかりが増えていく
「えっと、何の話を………」
「鈍いやつだ、お前が3人目のチームメンバーということだ」
「俺も矢代に入ってもらうのは考えてたんだけど、グレ3上がってるの知らなかったしグレード上げるためにハードスケジュールになったらやなおもいさせると思って………」
「えっ?………」
「なんだ、お前そのためにファイトを挑んできたんじゃないのか?」
「だって………私負けちゃったし」
「誰も結果だけで決めようとは思っていない………それに、今のファイトは俺がほぼ負けていたようなものだ」
「ま、矢代の実力は俺も知ってるし、参加条件をクリアしてるなら問題ないよ」
二人が自分を歓迎してくれてることを知ったヒトミはその場に思わず涙を流していた 
 

 
後書き
次回予告
「でも人が悪いぜ、グレード3になったんなら教えてくれればよかったのに」
「あ、偶然たくさんポイントが手に入って………」
「まあ、でなければあそこまで本気のファイトは挑まんだろうが」
「でも、私のグレードが足りなかったらどうするつもりだったの?」

turn:28 ヴァンガード地区大会

「その時はぎりぎりまでかかるのを覚悟でクエストを手伝うまでだ、お前にはそうするだけの価値がある」
「………うっ、ぐすっ」
「ちょ!何泣かせてるんだよ!」
「俺のせいか!?」 
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