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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第九十二話 劉備、于吉を欺くのことその三

 彼女達も戦い続ける。その戦局を見てだ。
 孔明と鳳統がだ。遂に言った。
「では皆さん」
「行きましょう」
「わかった」
「それじゃあ行こう!」
 まずはだ魏延と馬岱が応える。
「先陣は我等だな!」
「やらせてもらうわね!」
「はい、まずは焔耶さんと蒲公英ちゃん!」
「御願いします!」
 軍師二人も彼女達に話す。
「第一陣の左右!」
「それでは!」
「ではな!」
「行くよ!」
 こう話してだ。そのうえでだった。
 まずは二人が出陣する。続いては。
「第二陣左右!」
「御願いします!」
「よし、わかったで!」
「行く」
 張遼と呂布だった。青い旗と紅い旗がたなびく。
 その旗と共にだ。二人も出た。
「ほな、今までの鬱憤な!」
「晴らさせてもらう」
「それじゃあ御願いします」
「出陣して下さい」
「ああ、わかってるで!」
「やらせてもらうから」
 最強の二人が出た。続いては。
「第三陣の左右!」
「紫苑さんと桔梗さん!」
 この二人だった。
「それじゃあ!」
「出て下さい」
「久し振りね。戦うのも」
「そうじゃな。二人一緒にはじゃな」
 笑顔でだ。こう言い合う二人だった。
「だから余計に」
「楽しみになってきたわ」
「では第三陣も」
「出陣して下さい!」
 二人も出る。これで三陣まで出た。続いては。
「では第四陣はです」
「次は」
「行くぞ!」
「それじゃあな!」
 趙雲と馬超だった。この二人が第四陣だった。
「では共にだ」
「ああ、やらせてもらおうぜ」
「では星さん、碧さん」
「御願いします」
「わかっている」
「暴れさせてもらうさ!」
 この二人も出た。そして最後は。
「ではですね」
「最後は」
「行くぞ!」
「わかっているのだ!」
 関羽と張飛だった。最後はこの二人だった。張飛の背には籠がある。
「それではだ!」
「暴れるのだ!」
 こうしてだ。十人の豪の者達が切り込む。これを受けてだ。
 戦局は一変した。その突撃によってだ。
 それを見てだ。左慈が横にいる于吉に問うた。
「まずいと思うか」
「いえ、全く」
 その左慈に落ち着いた声でだ。于吉は答えた。
「むしろ楽しいではありませんか」
「楽しいというのか」
「戦いにより起こる念。それもまたです」
「それもだな」
「はい、書の糧になるのですから」
 だからだというのである。
 
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