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八条学園騒動記

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第五百八十八話 カツカレーといえどもその九

「ミルクティーも飲むのね」
「そうだな、紅茶もいいが」
「そこで牛乳も入っているから」
「いいと思う、ただ紅茶はカフェインが中にあるからな」
「目が覚めてね」
「寝ることについてはな」 
 こちらのことではというのだ。
「残念だが」
「よくないわね」
「そこはな、ただ栄養的にはいい」
 こちらの見解ではというのだ。
「カレーとミルクティーもな」
「そうなのね」
「あとカツカレーだが」
 タムタムはそのカレーについても述べた。
「俺はも好きだ」
「あれは悪魔的な美味しさがあるね」
 ジョンもこう述べた。
「本当に」
「そうだな」
「カレーもいいけれど」
「カツとルー、ご飯の相性もな」
「いいからね」
「三者の相性がよくてだ」
 ご飯とルー、そしてカツのというのだ。
「そうしてだ」
「美味しいね」
「そうだな」
「不思議な食べものだよね」
「不思議か」
「だってその三つが絶妙に合ってるんだよ」
 それでというのだ。
「これって奇跡だよ」
「そうした意味での不思議か」
「そう、凄いことだね」
「言われてみればそうだな」
 タムタムもその通りだと納得して述べた。
「カレールーとご飯が合っている」
「それでカツとルーもね」
「そしてカツとご飯も」
「三つがどれも合っているとかな」
「凄いよ、若し一つでも駄目だったら」
 その時はというと。
「成り立たないからね」
「そうだな」
「それ海老フライカレーもハンバーグカレーもなのよね」
 ジュディも言ってきた。
「やっぱりね」
「合うな」
「そうよね、というかご飯もルーもね」
 そのどちらもというのだ。
「海老フライにもハンバーグにも合って」
「カツにもだな」
「合うのよね、この二つがどれにも合うから」
 それ故にというのだ。
「美味しくなるのよ」
「そういうことか」
「勿論ご飯とルーの組み合わせは普通にいいし」
 こちらはもう言うまでもないというのだ。ジュディはそのカレーライスの味を思い出しつつ話した。
「だからね」
「どういったカレーも成り立つか」
「そう思うわ、というかセーラって美食家でしょ」
 ジュディは彼女の話もした。
「それも相当な」
「だって王族よ」
 ルビーはジュディに彼女の身分から話した。
「それだとね」
「いつも美味しいもの食べて」
「舌が肥えてるわよ」
「それもそうね」
「ケベック王家程じゃなくても」
 この家の者は代々美食家が揃っていることで知られているのだ。 
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