ドリトル先生と牛女
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第五幕その六
「この雑誌はタブロイド紙二誌と並ぶね」
「日刊とか夕刊とか」
「あの日本のタブロイド達だね」
「もうどっちもね」
「本当に最低だからね」
「よくあんな記事書けるね、どっちの記者も」
「それで発表出来るよ」
皆もそうした新聞紙にはこう言います。
「恥ずかしくないのかな」
「碌に取材もしていないっていうし」
「もう常識や理性や品性疑う様な文章ばかりで」
「そうしたものばかり書いてね」
「それで人に見せてね」
「恥ずかしくないの?」
「どっちの記者の人達も」
皆言います。
「本当にね」
「人間恥を知らないとおしまいっていうけれど」
「どっちの記者も恥を知らないのならね」
「おしまいだね」
「本当にそうね」
「そうしたタブロイドと同じだけね」
先生は難しいお顔で皆にお話しました。
「とんでもない雑誌だよ」
「非科学的で」
「それで文明や企業が嫌いで」
「酷い雑誌なのね」
「うん、とんでもなく偏っているしね」
この要素もあるというのです。
「政治的に左にね」
「日本ってそういう人もいるけれど」
「そうした雑誌?」
「じゃあ普通の人はありのまま飲んだらいけないわね」
「悪影響を受けるから」
「そうなるから」
「そうだよ、歯磨き一つ取っても」
そちらのことでもというのです。
「おかしなことを言ってるよ」
「ちゃんを歯磨き粉付けて磨くのが一番」
「何といってもね」
「そうだよね」
「変に良識ぶっておかしなことをしたら」
その時はといいましうと。
「おかしなことになるよ」
「おかしなことをしたらおかしなことになる」
「そういうことね」
「だからちゃんとしたことをちゃんとやる」
「それが一番なのね」
「そうだよ、確かに医学も科学も誤った説が出るけれど」
それでもというのです。
「もう科学的にはっきりしているならね」
「そっちを守るべきね」
「そんな非科学的なことは信じないで」
「科学的に動いていく」
「そうあるべきね」
「そうだよ、買ってはいけないとい主張も出鱈目ないいかがりしかなかったけれど」
先生はさらに言いました。
「その主張もね」
「出鱈目で」
「もうどうにもならない」
「そうしたものなのね」
「そうなんだ、この雑誌あの料理漫画の原作者も漫画の原作していたけれど」
先生は眉を曇らせたままお話を続けました。
「同じ様なものだよ」
「ひょっとしてあの漫画?」
「新聞記者がお店で暴れる」
「それがまかり通ってる漫画よね」
「あのとんでもなく酷い漫画」
「あの漫画は登場人物が皆下品で野蛮で無教養で短気な野蛮人ばかりだけれど」
それでもというのです。
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