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新オズのつぎはぎ娘

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第十一幕その二

 オズの国全ての旗が飾られた万国旗が飾られていてです、そしてです。
 ドロシー達を歓迎する言葉が書かれた看板や垂れ幕があります、そこにはドロシー達の可愛い絵もあります。
 その国の中を見てです、ドロシーは満面の笑顔になりました。見れば他の皆も彼女と同じお顔になっています。
「こんなに歓迎してもらえるなんて」
「嬉しいわね」
「ええ、凄くね」
 ドロシーはつぎはぎ娘に答えました。
「嬉しいわ」
「あたしもね」
「ここまで歓迎してもらって嬉しくないなんて」
「そんな人はいないわね」
「本当にね」
「何か」
 ジョージはお菓子の国の中を見回して言いました。
「童話のお菓子の国が大きいみたいな」
「国全体がそうなったみたいだね」
 神宝はこう言いました。
「ヘンゼルとグレーテルのあのお家が」
「しかも日本や中国のお菓子もあるから」
 ドロシーは杏仁豆腐やきんつばが実っている木を見ています。
「凄いわね」
「ありとあらゆる国のお菓子があって」
 カルロスはマカロンやバームクーヘンを見ています。
「凄いね」
「一体何を食べればいいか迷うわね」
 普段は落ち着いているナターシャも今は少し驚いています。
「これは」
「だから僕もここに来たらね」 
 腹ペコタイガーが笑って五人にお話しました。
「もういつも満腹なんだよ」
「そうなるんだね」
「いつも腹ペコの君も」
「食べるものが一杯あるから」
「それでなのね」
「いつもお腹一杯になるのね」
「そうなんだ、じゃあまずはどのお菓子を食べようかな」 
 もう楽しみで仕方ないといった感じで舌なめずりまでしています。
「一体」
「飲みものも一杯あるからね」
 臆病ライオンは早速自分の傍の水路を流れるミルクを見ています。
「飲むことにも困らないよ」
「そうだね」
「ミルクもお茶もジュースもあって」
「飲むものにも困らないね」
「一体何を飲もうかしら」
「そのことについても迷うわ」
「パイが実る木もあってね」
 ジャックはここで言いました。
「そっちも楽しめるからね」
「アップルパイもあれば」
「苺のパイもあるね」
「他には葡萄もあって」
「チェリーもあるわね」
「桃のものも」
「全部あるんだ」 
 そのパイもというのです。
「だから楽しみにしていてね」
「ドーナツなんかはね」
 木挽きの馬はそれが実る木を見ています。
「何種類もあるよ」
「オールドファッションにね」
「チョコレートがあって」
「ショコラフレンチに」
「エンゼルショコラもあるわね」
「オーソドックスなものも」
「好きなものを食べられるよ」
 五人にこう紹介します。
「ドーナツもね」
「日本のお菓子はね」
 かかしはこちらのお菓子のお話をしました。 
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