新オズのつぎはぎ娘
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第九幕その八
「そこに入っているんだよ」
「そうですか」
「快適なお風呂だよ」
バニャンさんは笑顔で言いました。
「ちなみにわしの家は地下にかなりの数のお部屋があるんだ」
「地下にですか」
「そう、そこにね」
「そうなんですね」
「ちなみに私のお家は川よ」
アナコンダさんも言ってきました。
「そこに住んでいるの」
「ああ、アナコンダは基本水棲だからね」
かかしがアナコンダさんのお話を聞いて言いました。
「そうだったね」
「今は陸地にいるけれど」
樵も言います。
「そうだね」
「だからお家も川で」
臆病ライオンも言います。
「普段はそこで生活しているんだね」
「かなり大きな川だね」
腹ペコタイガーはアナコンダさんの大きさから言います、百メートルはあるその巨体を見てです。
「それだと」
「オズの国には大きな川も多いし」
ジャックも言います。
「君が住める川もあるね」
「オズの国も広いからね」
木挽きの馬はこのことから言いました。
「大きな川もそれなりに多いね」
「それにしてもバニャンさんが山をお家にしているとか」
トトはこのことについて思うのでした。
「流石だね」
「そうね、そのお身体だとね」
ドロシーはバニャンさんを見上げました、本当に見上げても全部見えない位のとんでもない大きさです。
「滅多な場所には住めないしね」
「いや、この大きさだと」
ナターシャも言います。
「本当に何処に住めるか」
「心配になりますけれど」
恵梨香もバニャンさんを見上げて言います。
「それでもですね」
「山をそのままお家にしたら」
どうかとです、カルロスは言いました。
「バニャンさんも住めますね」
「そして地下にもお部屋を沢山作ったら」
どうかとです、神宝は考えるお顔で言葉を出しました。
「快適に住めますね」
「そう、わしは快適に住んでいるよ」
実際にとです、バニャンさんは笑顔で答えました。
「お家でね」
「そうなんですね」
「それはいいことですね」
「やっぱりお家は快適に住みたいですよね」
「どんな人でも」
「それで、ですね」
「山をお家にしたんだよ」
五人の子供達にお話します。
「そうしているんだ」
「それでお風呂はですね」
「その山の火山のカルデラ湖で」
「そこでお風呂に入っている」
「そうなんですね」
「湖自体がお風呂ってのも凄いですね」
「その下をくり抜いてサウナにもしているよ」
そちらのお風呂もあるというのです。
「しかも傍にシャンプーにもなるボディ―ソープの泉も水の湖もあるし」
「うわ、何でも揃っていますね」
「もうお風呂も楽しめますね」
「それだけ大きな身体でも」
「快適そのものですね」
「それですと」
「実際にわしは快適に過ごしているよ」
自分でこう言うのでした。
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