ドリトル先生と琵琶湖の鯰
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第五幕その八
先生は小谷城の跡を去ってからお昼ご飯を食べて股水質調査に戻りました、田中さんはその結果について先生に言いました。
「今のところは改善していますね」
「そのことはですね」
「いいことだと思います」
こう先生にお話するのでした。
「本当に、ただ」
「楽観は出来ないですね」
「少し油断したら」
それでというのです。
「また悪化します」
「環境はそうしたものですね」
「今回僕達は主に生物採集を行っていますが」
「はい、水族館に送る為に」
「研究と展示にです」
「種の保存ですね」
「いざという時の、その為のことですが」
それでもというのです。
「しかしです」
「水質調査もですね」
「行っていまして」
「その結果は、ですね」
「喜ぶべき状況なのはです」
このことはというのです。
「事実です、ですが」
「これに楽観しないことですね」
「環境のことはいつも注意しないと」
田中さんは先生に真剣なお顔でお話しました。
「本当にです」
「すぐに悪くなるので」
「ですから」
「常に気をつけて」
「そしてです」
「守っていくべきですね」
「いい状況を、本当に油断しますと」
それでというのです。
「悪くなるので」
「それは本当に、ですからね」
先生も真剣なお顔で応えます。
「少し油断しますと」
「それで、ですね」
「悪化して」
そしてというのです。
「大変なことになります」
「琵琶湖もそうでしたね」
「日本も一時期環境汚染が深刻でした」
「そうでしたね」
「海も川も」
「そして湖も」
「空気も汚れていて」
そうなっていてというのです。
「公害も深刻化していました」
「水俣病や四日市喘息ですね」
「イタイイタイ病もありました」
「イギリスもそうでしたが」
「日本もでした」
このことは同じだったというのです、日本もイギリスも。
「それで、です」
「何とかしなければと考える様になって」
「それで、ですね」
「水質にしてもチェックして」
「改善をですね」
「考えていって」
田中さんは先生にお話しました。
「何とかです」
「今の状況にですね」
「なりました」
そうなったというのです。
「まだまだ改善しなければならないですが」
「それでもですね」
「今の状況までです」
「戻りましたね」
「本当にこの琵琶湖も一時期大変な状況でした」
そうだったというのです。
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