仮想空間の歌う少年
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7ーEtude
前書き
今回は練習曲。
短めです。
2日後。僕はALOでキリト達に呼び出された。まあ、日曜日ということもあり。キリト達のホームに僕達は集まっていた。
どうやらユイが分析した結果。東京都とアインクラッドのマップを重ねると今までのエリアボスがその対応した場所に出現するものらしかった。
「んで次に出現するのは渋谷区の恵比寿ガーデンプレイスってことね…。」
「ノーノーの言う通りです。」
ユイがそう言うとシリカ、リズ、アスナが行けると言ってきた。僕はシノンをチラッと見て。
「シーノーン!僕達もいこーよ!バイトサボって!」
「出来るわけないでしょ。」
「えー。なら僕はパs…」
「スノー。この前アスナ達の役に立てなかったんでしょ?行ってきたら?」
「だからパs…」
「行きなさい。」
「ウィッス。」
凄い冷たい目&凄い威圧感で僕を見るシノン。まだ僕は死にたくない。するとシノンはその威圧感をやめてアスナ達に。
「という訳でスノーが行ってくれるから夜でも大丈夫だと思うわ。」
「うん。クラインよりかは信頼してもいいって…あれ?クラインは?」
僕がキョロキョロするとシノンが呆れた顔で。
「さあ?今もどこかでオーディナル・スケールにのめり込んでるんじゃない?」
「ふーん。」
「そうそう。昨日ボス戦のバトル前に見かけたけど結局参加してこなかったよ。クラインさん。風林火山の人達が揃わないって。」
…へえ。クライン達がね…?アスナがそう言うとキリトも同じ事を思ったらしく。
「ゲーム優先の生活をしているあいつらにしては珍しいな。」
「そうだね。っと、キリト。ちょっと聞きたい事あるんだけどいい?」
僕はそう言って部屋の外に出ようとする。そして部屋に出る前に。「リズ、今夜の打ち合わせ頼むね〜。」と言ってから部屋の外に出る。しばらくするとキリトが出てくる。
「ねえねえ。キリトちょっと聞きたいんだけどさ。
…SAOに僕みたいな女の子いなかったっけ?」
「お前みたいなハチャメチャな奴はいない。」
「性格とかじゃなくて!」
僕はいやいやと首を振って。
「なんかさ。歌、歌ってる子?いなかったけ?」
「歌?」
キリトはうーんと首を捻るとしばらく考えると僕を見て。
「お前のイメージが強すぎてなぁ…。いかんせん歌いながら戦うからハチャメチャさがな…。」
「うーん…。そうか。」
後でアスナ達にも聞いてみるか…。そうするといつの間にかにいたユイが。
「ノーノーがハチャメチャなのもそうですけど。パパ、後でママと流星群を見に行く時間を決めないと…」
「え?キリト。アスナと星、見に行くの?」
「あー…」
するとキリトはユイに向かって。
「ユイ、アスナと星を見に行くのはみんなに秘密なんだ。」
「あ…すみません。」
「あ、お忍びなのね。オフレコにしておくよ。」
「すまん、スノー。」
「いいよ。別に。」
僕はいつも通り、道化師のようにおどけてキリトに。
「僕はそんな簡単に言いふらしたりはしないよ。
…とそれより。」
ユイに目線を戻してニコニコと笑って。
「あとで僕に今までボス達が出現した場所のデータを携帯に送っておいてくれない?」
「あ、俺も頼む。ユイ。」
するとユイは僕達の前を飛ぶと敬礼のポーズをとって。
「ノーノー。パパ。分かりました!」
「昨日は結構いっぱい集まったね。」
「そうだな。メインディッシュはこれからだけどね。」
そうユナに言う青年。するとユナが青年の読んでる本を見て。
「何読んでるの?
…うわ、文字ばっか。難しい本?」
「いや、僕の思い出の日記みたいな物さ。」
するとユナは面白いものを見つけたように本の内容を読む。
「『僕の旋律を聞いたら逃れられる物はいない』だって!なにそれ面白そう!エイジ、読んで読んで!」
エイジは嫌そうな顔を一瞬見せるがすぐにもとの表情に戻る。そのページの最初の部分には『音の死神』と書かれていた。
後書き
明日のお話からオーディナル・スケール編は本番!
よろしくお願いします!
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