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ソードアート・オンライン~雷公の狩人~

作者:村雲恭夜
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ダンジョン攻略1

 
前書き
久々の更新!やる気は出さないとホント書かないのどうにかしたいね!
ライト:うp主の状態というより、最近のゲームの忙しさが原因だけどな
……やるゲーム減らして小説に時間取ろうかな
ライト:その場合早寝早起きはしような
……シノアリスのギルドバトルの時間が22時……
ライト:なんのための休業期間なんだか…… 

 
〜第四十八層リンダース・主住区東・ギルドホーム〈イグナイトソウル〉〜

午前七時。
《強制起床アラーム》によって起こされた俺は、頭をかきながらギルドホームの二階の自室から一階に降りる。
一階に降りると、ガシャガシャと金属音が響き、別の所では轟々と炎が燃える音がなり、それぞれ別の人間が作業をしていた。
「おはよー…ジャン、ディノ」
俺が二人に声を掛けると、筋トレしていた男が筋トレをやめ、鍛冶作業をしていた男がその作業を中断する。
「おう、いい朝だなマスター!筋トレするにはいい朝だ!」
「おはようございますマスター。そこの筋肉バカは放っておいてください」
「誰か筋肉バカだ!せめて猿をつけろ猿を!」
「毎回その下りやるの飽きない?二人とも…」
俺は呆れながら二人のやり取りを見て、リビングに入っていく。
「ああ、おはようございますマスター」
リビングに入ると、料理を並べていた男が俺に気がつく。
「おはよ(くれない)。今日も美味しそうなご飯だな」
「今日はダンジョン探索でしたか?〈黒の剣士〉と〈閃光〉と」
「ああ、その予定だよ。ジンは?」
椅子に座りながら、もう一人の状態を聞く。すると苦笑しながら紅は言う。
「少しアチラに戻っています。状態と対応の経過を見てから戻ると言っていましたよ」
「ああ……あいつが今回担当だったか。アレでも色々できる奴だしな…」
目の前のご飯に手を付けながら、会話を進める。
「私達の中でも一応、有能ですからね。…まぁ元々性格が尖りすぎてる二人がいるのは確かですが」
隣の部屋で未だに口喧嘩してるジャンとディノを見ながら、紅は苦笑する。相変わらず苦労を掛ける。
「悪いな、今戻ったぞ」
そうしていると、二階から降りてきたであろうジンがリビングに入ってきた。
「おかえりなさいジン。どうでしたか?」
「大丈夫ではあるけど、やっぱり結局中でどうにかしないとってのが結論だなー…」
難しい顔をしながら、ジンは隣の椅子に座る。
「まぁ、どの道そうすることは確定だし、お前らの力もいずれ必要になるだろ。そのときは頼むぜ?」
「仰せのままに」
紅が仰々しく腰を折ると、俺は食べ終わった物を片付け、隣の部屋にジンと戻る。
隣の部屋に戻ると、ジャンはまた筋トレに戻っており、ジンがその様子を見に行き、俺はディノの工房に入る。
「ディノー、装備の方どう?」
「調整は終わってますよ」
ディノはそう言うと、机の上に自分の装備を置いていく。
全て新品同様の耐久値に戻っており、武器も輝きが元に戻っている。
「毎日ありがとうな」
「鍛冶スキルの練習と思えば大丈夫ですよ。苦ではないです」
ニコッと微笑むと、もう一つの武器を出していく。
「これは?」
「興味本位で作った武器ですよ。マスパです」
「……いやこれ肉だろ」
出された肉の塊を見てから、ジト目でディノを見る。
「いやマスパですって。ほら」
ディノは苦笑しながら、武器の形状を変えてドヤ顔をする。
「……いやほんとこれネタ武器だろこれさぁ」
「ネタ武器ですよ。ホントはこっちです」
真面目な顔でそんなことを言いながら、マトモな武器を出した。
「全く…」
俺はそれを受け取り、アイテム欄に放り込む。その後時間を見ると、午前八時五十分を示していた。
「ジンー、そろそろ行くぞー」
俺はジンに言うと、ジンはジャンと共に部屋から出てきた。
「相棒、今回ジャンを連れてっていいか?」
「いきなりだな…まぁいいけど」
「うむ、我が拳を頼りにしてくれ!」
マッスルポーズを取りながらジャンは言うと、俺は一つ、ため息を付いた。


††††††††††


第七十四層カームデット・転移門
午前九時丁度。
今日の気象設定は薄曇り。少し嫌になる天気ではある。
俺とジン、ジャンは転移門から出ると、手を降る方へと歩いていく。
「遅い」
「済まない、他の手助けしてくれる人が遅くてな」
ジャンをジト目で見ながら、俺はアスナに謝罪する。
「まぁまぁ…アスナ、ライト君が遅いのはいつもの事だし…」
援護するようにミザールが言う。それでもアスナの説教は続き、終わる頃には午前九時十分を回っていた。
「……まぁ、今日はこの程度にしてあげる」
「……この年齢になって人前で怒られるのは流石に効くぜ……」
「なぜ私まで……」
「主な原因がお前だからだ筋肉バカ猿」
隣ではジンがジャンに説教していたらしく、膝が笑っていた。基本正座しないもんな、ジャン。
「さて……取り敢えず行きましょうか。今日は前衛よろしくね、お二人さん?」
「待て待て…普通は交代だろフォワード…そこのバカ猿だけにさせてくれ…」
「マスタァアアア!!流石にそれは投げやりと言うものでは無いですかぁああああ!!」
「煩いバカ猿」
「せめて筋肉をつけろぉおおお!!」
騒がしい出発になりながら、俺はジャンの口を押さえつけた。




††††††††




迷宮区へと続く森の小路は、昨夕の不気味さを無くして、ほのぼのとした空気になっていた。梢の隙間から差し込む光が金色の柱をいくつも作り出し、その隙間を蝶がひらひらと舞う。それをジャンが追おうとしてジンに首根っこを掴まれていたが。
柔らかく茂った下草を、サクサクと小気味いい音を立てながら歩いていると、アスナがキリトをからかう様に話しかけた。
「それにしても君、いっつも同じ格好だねぇ」
「そう言えばそうだね。たまにボス戦で顔見るときも真っ黒だし」
ミザールも追撃して言うと、うっ、と言葉に詰まっていた。
後ろの三人の会話を聞きながら、周囲の索敵スキャンを行う。モンスターの反応はないが、気になる反応が多数見えた。後ろの三人を止めるように右手を上げ静止を掛ける。
「どうした?」
キリトが俺に言うと、後方に意識を集中して索敵すると、プレイヤー存在を示す緑色のカーソルが連続的に点滅する。その数、12。
メインメニューからマップを出し、可視モードに切り替えて全員に共有する。
「多い…」
「それにこの並び方……」
アスナの言葉のあとに、キリトが言葉を引き継ぐ。こちらに向かってきている光点の群れは、整然とした2列縦列で行進している。ダンジョン内ならわからなくはないが、ここは大したモンスターのPOPは無い。ここまで徹底しているのは珍しかった。
「……少しやり過ごそう。面倒ごとは避けたい」
「そうね」
アスナの声に、緊張した顔持ちで全員頷く。俺達は道を外れ土手を這い登り、背丈ほどの高さに密集した灌木の茂みを見つけ、その影にバラバラにうずくまる。
アスナの装備が軽く目立っていたが、隣にいたキリトがコートで隠して隠蔽率を上げたらしく、見にくくなった。
その直後で、ざっざっと規則正しい足音が微かに届き始める。
やがて、曲がりくねった小道の先から、その集団が姿を現す。
全員が剣士クラスで構成されており、揃いの黒鉄色の鎧に濃緑の戦闘服。全員が持つ大型シールドには、特徴的な城の印章が施されている。
見間違いがない、彼らは基部フロアを本拠点とする超巨大ギルド、《軍》のメンバーだ。
もっとも、最近ではいい噂は聞かず、五十層以下の低層フロアでの治安維持と勢力拡大を図っている為、最前線で見かけることは稀なのだが…珍しい。
全員息を潜め見守る中、12人の重武装戦士は、深い森の木々の中に消えていった。
マップで索敵範囲から消えたことを確認すると、ふぅ、と息を吐いて茂みから姿を出す。
「ったく…めんどくせぇ……」
「まさか《軍》が最前線に出てくるとはね…」
俺の言葉に引き続き、ミザールが困った顔でいう。
「噂は本当だったんだ…」
「噂?」
アスナの言葉に、キリトが疑問を投げかける。
「うん。ギルドの例会て聞いたんだけど、《軍》が方針変更して上層エリアに出てくるらしいって」
「そりゃ急だな…あいつら、二十五層攻略時に大被害出してたろ…。見た感じ、あいつらこの層攻略のマージン値に達してないと思うぞ?そもそも、マージン以前にレベルが足りてるかどうか…」
「流石にボスモンスター攻略はあの人数でする訳は無いでしょう……そこまで馬鹿ではないでしょうし」
俺たち全員の顔が渋い顔となり、ため息を吐く。
「……まぁ、取り敢えず俺らも急ぐとしよう…中でかち合うことがないことを祈るしかないが」
空を見上げると、太陽が中天に達しようと言う時刻になっていた。俺達はマップを気にしながら可能な限りのスピードで迷宮区の入り口を目指して突入した。 
 

 
後書き
軽く早足になってしまったけど、今日はここまでで…
ジャン:ではうp主、筋トレしましょう筋トレ!生活習慣を治すためにも!
ジャン……やめて……俺筋トレ苦手……
ジン:うp主は運動したほうがいいと思うぞ…最近籠りっぱなしだろ
うー…めんどくさーい……
次回をお楽しみにー…あ、感想も是非是非お願いしますー、励みややる気につながるので
ジャン:では筋トレを始めましょう!(ガシッ!)
やめてぇええええ!! 
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