仮想空間の歌う少年
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
5ーInterlude (後編)
前書き
コラボ編後編。
かなりの超展開!
それでもあなたは飛び込むの?
「怒りもない♪未来もない♪」
僕はすっと歌いながらロアくんに近付くと大鎌でまずは1発横薙ぎを決めようとする。
「させない。」
すると横にサッと割ってきたのはアクちゃん。片手剣で綺麗に僕の大鎌を弾く。そして後ろのロアくんに。
「スイッチ!」
ロアくんはそれを聞いて、両手剣で僕に対して胸に突きを放つ。
「やるね。
なら、僕はAllegro (速く)♪だ!」
「「!?」」
しかしここで問屋は卸さない。僕は弾かれた大鎌に力を込めると高速で大鎌を動かすとロアくんの突きを弾き返す。そしてその勢いを利用して後ろに飛ぶ。
「ふむふむ…2人とも対人戦闘にそこそこ慣れてるね。これはこれは…。」
「たいして強くないね。この人。ロア。」
「いや、油断しちゃダメだ。アク。」
「2人とも酷いなあ。まだ僕の本気の半分も出てないよ。」
僕は大鎌をいつものようにクルクルとバトンのように回す。そうして少しこの2人に意地悪をしてみる。
「まあ、僕的に言わせてもらうと君たちよりPOHの方が強いね。」
「POHを知っているの?」
アクちゃんが僕のその言葉に食いついてきたので僕は少し悪い笑みを浮かべてみる。
「そりゃあね。僕はあいつの相棒だったからね。」
「!?」
嘘はついてないがホントの事でもない。僕はその笑みを崩さないで。アクちゃんを見つめる。
「という事はレッドプレイヤー…。
人殺し…!」
「だったらどうする?」
「…!絶対に許さない!」
そうして僕に向かって突っ込んでくるアクちゃん、怒りの形相で。…ちょっと煽りすぎたかな?でも。
「だけど甘いね…。怒りは単調を呼び、単調のリズムは僕に操られちゃうけど?
presto (急速に)♪」
アクちゃんの速さは恐らくアスナ以上の速さだろう。だからこの音楽記号…prestoで急速に大鎌の速さが速くなる。それによってその速さに追いつく。それに怒りに身を任せてるからリズムが読みやすい。
「!?」
超高速で大鎌と片手剣がぶつかり、アクちゃんの片手剣がファンブルする。片手剣がアクちゃんの後ろの地面に刺さり、僕は大鎌を彼女の首元に向ける。
「くっ。」
「さ、アクちゃんをここで狩る事ができるけど。
…騎士はどうするのかな?」
「…。」
「!」
僕は少し驚く。なぜならロアくんはすごい集中力で僕を睨みつけていた。そうして。
「アクに……手を出すなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そうして僕に突っ込んでくるロアそしてあの構えは…。
「ソードスキルか。
…しかもかなりの大技みたいだね…面白い。」
僕も本気を出さなきゃいけないみたいだね。僕はあの世界での大鎌の1番連撃数の多いソードスキルの構えを取る。
「デスサイズオーバードライブ♪!」
「ブレイブ・ビユーズ!」
そうしてソードスキルが激突するところで。
「ふわぁ…スノーさん。何やってるんですか…。『機械仕掛けの神の夢』」
「「!?」」
その間に割って入る猫耳の少女。彼女が『機械仕掛けの神の夢』と呟くとソードスキルがまるで夢のように消失するとその少女…ソーニャは両手剣と大鎌を本で止める。
「スノーさん。もう一度言いますよ。何やってるんですか?」
「デュエルだけど?」
「明らかに本気で殺し合いじゃないですか…。」
ソーニャが珍しく僕に対して怒っているのでアハハと笑って逸らす。
そうして大鎌を背中に戻すとアクちゃんとロアくんに。
「ごめんね♪2人とも。ちょっと君たち2人の本気を観たくてね。
レッドプレイヤーじゃないよ。僕は。人は殺してしまったのはホントだけどね。」
「え…?」
「どうやらアクちゃんは人の命の重さが分かってるみたいだね。そんな相手にあの煽りは煽りすぎた。ホントにごめんなさい。」
「…。貴方は一体…?」
僕はアクちゃんのその問いに対してふっと笑って。
「平行世界の少し未来を行ってる先輩だよ。」
そう僕が言うとクリスタルがアクちゃんとロアくんの前に出現する。僕はニコニコして。
「それは『時空を超えた絆』僕の力が使えるようになるアイテムだよ。あと、これもあげるよ。」
僕は背中の大鎌をポイっとロアくんに渡す。ロアくんはえ?え?と言いながらポカーンとする。
それを見てクスッと笑って。
「まあ、君たちが歌を歌いながらじゃないとこれは使えないからね。」
「あの。スノー…さん。」
「ん?アクちゃん何かな?」
「さっきの…
人を殺したって…。」
「おっと、ここから先は君たちの未来だ。それは自分で確かめな?」
僕はそう言い放つとソーニャ!と呼ぶ。
「ふわぁ。もういいですか?」
「うん、これでいいんでしょ。僕の世界のみんなが待ってる。」
僕はソーニャがいつの間にかに鏡を作っていたのでそのまま入る。
「あ、そうだった。ロアくん。もう少し王女様は大事にしなよ〜。」
「な!?」
そう言い残すとスノーはふっと笑って鏡に完全に入り、ソーニャもそれに続く。
残ったのはポカーンとする2人と『時空を超えた絆』それと大鎌『サウンド・デスサイズ』が残されていた。
後書き
はい。
めちゃくちゃ大変だったコラボ編!
という訳で改めて、『もう1人の英雄』から。ロアくんとアクちゃんでした!
時空を超えた絆と大鎌のプレゼント!狼 アサさんが使うかどうかはアサさん次第で(笑)
では次回のオーディナル・スケール編よろしくお願いします!
ページ上へ戻る