曇天に哭く修羅
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第四部
経過
前書き
続きました。
_φ(゚Д゚ )
黒鋼焔と立華紫闇の決着が付いた後。
「よく我慢してくれたよ、ほむほむは」
Bブロックを勝ち抜いた生徒会長《島崎向子/しまざきこうこ》は焔が力を抑えて戦ってくれたことに感謝した。
「さて。これでベスト4が揃ったわけだけど、このまま立華くんを優勝させるか否か」
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[Aブロック]
《橘花 翔》
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[Bブロック]
島崎向子
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[Cブロック]
《春日桜花》
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[Dブロック]
立華紫闇
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今の紫闇だと他の3人が戦る気にならなくても負けてしまうだろう。
「手を抜けば良いんだろうけど、それで優勝したとしても生き残れないしなあ」
向子は溜め息を吐く。
現在世界で魔術師にとって最激戦区とも言える日本の学生魔術師が争う全国大会の【全領域戦争】は『団体戦』だろうと『個人戦』だろうと楽に勝ち進めるようなものではないのだ。
狙って勝てる向子達が異常なのである。
「世界トップクラスになった今の立華くんならアタシ達以外どうにでもなるんだけど」
問題は全領戦で運良く駒を進めた先で当たる向子のようなプラン関係の実力者。
【聖域】の精霊なら今の紫闇にも丁度良い相手がゴロゴロ居るのだが、何時か来るかもしれない【外宇宙】で無数に蠢く【旧支配者/オールドワン】や【古代旧神/エルダーワン】との決戦に備えてあまり精霊の数は減らせない。
「精霊も普通に倒されるだけなら上位存在と同じように期間を置いて復活するんだけど、立華くんが先代の史上最強《神代蘇芳》と並ぶくらいになったら最上位の上位存在とも張り合えるような強さの持ち主でないと修業にならないだろうしね……」
紫闇が《永遠レイア》と協力して【プラン】を幾つも飛ばし、何段階も成長したことは嬉しいが、同時に紫闇の覇気も維持していかなくてはならないのだ。
「その為には彼が強くなる度に彼より強い相手を用意するか、アタシ達が追い付かれないように努力していくしかないんだよなあ」
仕事をサボりたい向子にとって自由な時間を削られるのは死活問題である。
「まさかプランを投げるわけにもいかないし、やっぱり頑張るしかないか」
向子は組み合わせを見た。
準決勝の第一試合は向子と翔。
第二試合は紫闇と副会長の桜花。
「ここで立華くんを負かすかは桜花くんに任せた方が良いかもしれないね。去年までの四強ならともかく今の四強に食い込めるようになるまでは、かなり時間が掛かるだろうし」
紫闇をもう一度挫折させる。
敗北から学ばせるのだ。
まだまだ上は居ると思わせて向上心を捨てさせず、持ち続けてもらう。
「もし桜花くんが負けたらアタシか翔くんでそれをやることになるかもね」
後書き
準決勝の二試合で終われたら良いな。
_φ(゚Д゚ )
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