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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百八十二話 魔女その二

「流石にね」
「それは絶対に出来ないわね」
「考えてみたら」
「幾らサンタさんが普通の人じゃなくても」
「フィンランドの映画だと」
 そのフィンランドの子から聞いたことだ。
「サンタさんは発掘されるんだ」
「発掘?」
「サンタさんが」
「しかもかなり凶暴でね」
「えっ、サンタさんが凶暴!?」
「何それ」
 二人共この話には驚いて言ってきた。
「有り得ないでしょ」
「流石に」
「いや、それが映画だからね」
 創作の世界だからだ。
「そういうこともあるんだ」
「いや、それでもね」
「発想が有り得ないわね」
「サンタさんが発掘されるとか」
「しかも凶暴って」
「トナカイや子供を襲ったりね」
 その映画でのサンタさんはだ。
「果てには全裸で団体で襲おうとしたり」
「まるで狼ね」
「そうよね」
 二人もこう言った。
「実際は狼って人襲わないけれど」
「かなり餓えてないとね」
「それでもね」
「猛獣みたいね」
「そうだよね、それでそのサンタさんを大人しくさせて」
 そうしてだ。
「世界各国に輸出するところで終わるんだ、普通のサンタさんにした後で」
「猛獣みたいなサンタさんをなの」
「そうしたのね」
「うん、けれどね」
「有り得ないわね」
「壮絶なお話ね」
「発想が違うね」
 本当にそう思う。
「これは」
「ええ、ちょっと普通にね」
「凄い映画ね」
「私そんなこと思い付かないわ」
「私もそうよ」
「まあこうした映画は特別にして」
 発想の力ということでだ、正直僕にしてもそんな映画が世界に存在するなんて想像すらしなかったことだ。
「サンタさんはね」
「何人もいるわね」
「そうよね」
「うん、だからね」
 その為にだ。
「赤の服のサンタさんだけじゃなくてね」
「緑や青の服のサンタさんもいるのね」
「世界によっては」
「そうだと思うよ、それで何人どころか」 
 これも僕が思う限りのことだ。
「何百何千人とね」
「サンタさんがいて」
「クリスマスは世界を巡ってるのね」
「それで子供達に幸せを与えている」
「そうなのね」
「プレゼントじゃなくても」
 これは親御さんが与えてくれている。
「それでもね」
「幸せを与えてくれている」
「そうなのね」
「そうだと思うよ」
 こう二人に話した。
「世界中でね」
「そうよね、というかね」 
 香織さんはここで僕にこう言ってきた。
「サンタさんが赤と白っていうのは」
「日本じゃ決まってるけれどね」
「それは違うのね」
「世界ではね」
「青とか緑のサンタさんもいるのね」
「サンタさんも国それぞれだよ」
 そのことはだ。 
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