ジョジョの奇みょんな幻想郷
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第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変~神浄刀矢さんとコラボ企画~
32.桜と異変解決
「で、なんであんなことしでかしたんだ?」
妖怪桜『西行妖』も霊夢たちの活躍により無事封印に成功した。暴走した和真は少し前に目を覚ました。少し記憶が混乱しているようだが少しは覚えていたようで謝ってきたが、
「誰にだって力を暴走させちまう時はあんだろ。誰も責めやしねぇよ」
この中で一番被害をこうむった丞一がそういったことでこの件は打ち切りになった。そしてこの言葉は今回の異変の首謀者『西行寺幽々子』に向かっていったものだ。
「あんなバケモンまで復活させやがって。まさか、幻想郷を滅ぼそう、とかアホなこと考えてたんじゃねぇよな?」
「違うわ。私はただ────────」
「「「「ただ?」」」」
「─────美味しい桜餅が食べたかっただけなのよ」
この時、幽々子と妖夢の二人以外の全員の心がひとつになった。
『何を言っているんだこいつは?』と。
そして妖夢はというと、あっちゃ〜っと言う顔で手で顔を覆っていた。
「はい?桜餅?え?………え?(°д°)…………………え?Σ(゚д゚lll)」
あまりの言い分に霊夢もえ?としか言えないリピートマシンになってしまった。
「蔵の奥にあった古文書に書いてあったのよ。この西行妖の桜の葉を使った桜餅はこの世とも思えぬ至宝の味だと」
「そりゃこの世の樹じゃねーからな」ボソッ
開いた口が塞がらないとはこのことだろう。呆然として誰も何も言えなかった。
「みんな、ごめんなさいね。この子に悪気はないのよ。ただの天然なのよ。それがいつも悪い方に転がるだけで」
「いや!それ結構タチ悪りぃぞ!」
紫の精一杯のフォローに丞一のツッコミが炸裂する。
「………妖夢。あなた従者でしょ?止めなかったの?」
咲夜はそう妖夢に聞いた。同じ従者という身として彼女は踏み外そうとした主人を止めるのも従者の務めじゃないのか?と言外に問い質したのだ。
「私程度が言って止まるなら苦労しませんよ。あの嬢様はこと食事のことになると手に負えねーんだよ。全く育ての親を見てみたいもんだぜ」
「むー。そういう妖夢だって、これで大儲けだっていきこんでたでしょ〜」
口を尖らせて──本人にその気は無いのだが──口を滑らせた幽々子に妖夢は、ばっ!と顔を向けるも何が何だかわかってなさそうな顔だ。他のみんながいっせいに妖夢を見た。しかし妖夢は顔を背けてしまった。
「大儲けって、どこで売るつもりだったんだよ?人里なんかをあてにしてたなら無駄だぜ。あそこの人ら得体の知れないものとかは買わないからな」
魔理沙の言う通り自身の身を守るためもあってか里の
人らは得体の知れない人物からはものを貰わないし買わない。得体のしれないものも買わない。さらに言うのであれば慧音が飛んでくるまでもある。
「いえ、うちで売り出すためよ」
その時、丞一の脳内がぴかっとはじけた。異変へ向かう前の。そう、あの時の早苗の発言。
『白玉楼、っていう場所らしいですよ。ぺージへ(ry』
「あれかよ!?」
丞一は叫んだ。そう心から叫びたがったのだ。そんな丞一を見たことがない和真は身を震わせ驚き、他のみんなは苦笑いを浮かべていた。
「あんなんが伏線でいいのかよ!?結構露骨であからさまな伏線だったうえにあんなへったくそなやつで本当にいいのか!?」グサッ!ウグゥ
「それ以上のメタ発言はだめよ丞一!」
「もうアップ主のメンタルはもうゼロだ!」
どこからもなく飛んできた暴言が刺さったがそれはともかく、いったい幽々子のご先祖様は何を考えて彼女に西行妖の葉を使った桜餅の作り方を残したかはおそらくご先祖様しかわからない。
「まったく、なんで最近の妖怪はこんなのばっかりなのかしら」
「あんたのところも言えねぇでしょうがPAD長」
「PADじゃない自前よ。じゃなかった。PAD長じゃないわ。咲夜よ」
「まったくねぇ」
「紫。あんたが言うな」
みんながあまりの結果に小言を言い合っている。確かに規模に比べて野望が小さい。
「まったく、――――」
「やれやれ、ですね。ジョジョ」
「―――――――まったくだ」
こうして春雪異変が終息しこの長かった冬も収束したのであった。
後書き
いや~やばいっすね。
何がやばいかって、最後に投稿した時もとりあえず進めなきゃって書いてたっていうのもあってか完全にどう着地させるかを見失っていたのが超やばい。投稿期間開けるもんじゃないな~。ヒラキナオリ
え~私情によりしばらく期間が空きましたがまたちょくちょく書いていきます。もし時間を持て余しているのであれば今後とも御贔屓のほどよろしくお願いします。
皆さんの空き時間、お借りします!
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