ドリトル先生の野球
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第九幕その七
「地方の人が観て面白くない、為にならない番組全国で放送するとか」
「確かに関東は人多いけれど」
「東京も一千万いるしね」
「そこに横浜とか川崎とか千葉とか入るし」
「埼玉だってね」
「まさにメガロポリスだけれど」
「それでも関東だけじゃないね」
先生はまたこう言いました。
「そうだね」
「うん、そこはね」
「言うまでもないよ」
「関西だってあるし」
「東海、北陸、甲信、東北、北海道とあって」
「山陽、山陰に四国」
「九州だってあるよ」
「それで関東のお店ばかりにこにこととして紹介されても」
そのうちの一つ関西の神戸に住む先生としてはです。
「意味がないよ」
「全くだね」
「そんなことしても意味ないよ」
「関東でだけ放送すればいいのに」
「それも毎朝なんてね」
「しかもその司会の人がね」
この人がというのです。
「また的外れなことばかり言うし」
「それも駄目だよね」
「そうだよね」
「関東のお店ばかり紹介するし」
「そのこともあって」
「だから日本の心ある人はどんどんテレビから離れていくんだ」
そうなっているというのです。
「何の役にも立たないどころか有害な番組ばかりだから」
「報道番組だけじゃないんだね」
「そうした番組は」
「だったら余計に観る価値ないよね」
「関西にいたら」
「全く、昔はそうした時間は子供向けの番組を報道して」
毎朝そうしていたというのです。
「これが面白くて為になったんだよ」
「そっちに戻ればいいのに」
「何で戻らないのかな」
「下らない番組ばかり流さないで」
「そっちを放送すればいいのに」
「本当にそう思うよ」
先生にしてもです。
「日本のマスコミは最初からとんでもなく質が悪いけれど」
「それでもだね」
「最近は特になんだ」
「どうしようもなく質が悪くて」
「ネットの動画の方がずっと為になるよ」
そうなっているというのです。
「実際ね、視聴者数を確保する為に努力もしてるしね」
「テレビと違って」
「もうテレビは手抜きだらけでね」
「どうしようもないけれど」
「ネットは違うんだね」
「そちらは」
「そうだよ、だから僕も日本のテレビはすぐに観なくなったよ」
来日してです。
「そうなったよ」
「先生はわかる人だからね」
「まともな番組かどうか」
「偏向しているかどうか」
「そうだからだね」
「日本のテレビ番組は観なくなったんだ」
「ドラマとアニメと特撮かな」
その三つだというのです。
「日本のテレビ番組で観ていいのは、それとスポーツ番組だね」
「関東の野球の実況以外はだね」
「スポーツも観ていいんだ」
「そうなのね」
「それでも時々おかしな実況があるから」
先生はあるとても下品なボクサー一家を思い出しました。
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