レーヴァティン
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第百六十三話 治の仕組みその七
「実際にな」
「そやな、しかもな」
「装備もだな」
「かなり強くなった」
「そのことも大きいな」
「武器の質もよおなった」
「それが大きい、数もある」
このこともというのだ。
「これもいいことだ」
「そやな」
「むしろだ」
「その数がな」
「一番大きい」
英雄は言い切った。
「何といってもな」
「数は力やしな」
「数に装備、そしてだ」
「訓練もしてる」
「これならだ」
まさにというのだ。
「東に攻めていってもな」
「勝てるな」
「圧倒的な数と装備の訓練された兵で進めば」
それでというのだ。
「東の諸勢力もだ」
「踏み潰していけるか」
「それが出来る、しかしな」
「油断は出来んな」
「敵も馬鹿ではない」
それ故にというのだ。
「簡単に踏み潰されるか」
「戦うな」
「知恵も使ってな」
このことが予想されるというのだ。
「座して死を待つなぞだ」
「ないな」
「だからだ」
それでというのだ。
「その時も油断せずにだ」
「進んでいくでござるな」
「そうしてだ」
「浮島を統一するな」
「そうしていく」
こう言うのだった。
「これからもな」
「戦がはじまっても」
「そうする、しかもだ」
英雄はさらに言った。
「道もだ」
「それは順調にであります」
峰夫も言ってきた。
「街道を築くことも、無論橋も」
「そちらもだな」
「順調に築かれていっていて」
「軍勢の往来にもだな」
「使える様になっているであります」
「都を中心としてだな」
「出来ていっているであります」
こう英雄に話した。
「無論大坂も」
「その中に入っているな」
「そうであります」
「さもないとな」
「幾ら大軍を揃えて質のいい装備をしていても」
それでもというのだ。
「素早く行き来出来ず」
「万全ではない」
「だからですね」
「そうだ、道はな」
しっかりと、というのだ。
「整えておく」
「広く歩きやすい道を」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「戦の時はな」
「大軍をでありますね」
「すぐに国境に動かし」
そしてというのだ。
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