ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
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第3章:マイラ・ガライヤ編
3:足りない成分を補充したい
(マイラ)
ガロンSIDE
リュカの野郎、俺からアネゴの事を聞きまくって居場所を知りたがりやがった。
俺だって居場所なんて知らねーってのに。
知ってそうな奴が南の鉱山地帯に逃げ込んだ事を言うと、慌てて南へ向かいやがった。
途中にモンスターがバリケードを敷いて塞いでるってのによぉ。
先刻《さっき》アジトに現れたモンスターとは格が違う奴が待機してるんだ。
直ぐに泣きながら戻ってくるに違いない。
そうすればここが如何な激戦区か解るはずだ。
そしたら俺が如何に苦労してたか解るだろう。
……とは言えリュカの奴、遅えな?
死んじまったか!?
アイツはそこそこ出来るみたいだったから、ボコボコにされながらも逃げてこれると思ったんだが。
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(ヒュゥン!)
「よっこいせ……無事帰還」
「おぉキメラの翼とは便利な道具じゃ!」
「ホント便利! リュカちゃんが作ったのかしらぁ?」
かなりの時間を1人で待っていたが、突然空からリュカが2人の人物を連れて帰ってきた!
その人物は“ベイパー”と“ギエラ”だ。
まさか2人を救出して連れ帰るとは……
「ベイパー・ギエラ、よく無事だったな!」
「ガロンこそ無事で何よりじゃぁ!」
「ホント無事で良かったわぁ」
「よし……これで一旦拠点を充実させる事に専念できるな。お前等、敵が襲ってきたら撃退しろよ! 武器は作ってやるから」
「了解じゃぁ……と、その前に。ワシ等の筋肉を熱くさせる料理は出来ないだろうか? しかもワシにベジタリアン生活に支障が出ない料理を頼む」
「ベジタリアンだぁ? 我が儘言ってんじゃねーぞ……まぁ料理は必要だから作ってみるけど」
「アタシはこのアジトを充実させてほしいわ。皆で筋肉を寄せ合って眠れる部屋とか☆」
「寝床は考えてあるが、お前等と俺のは別々だ」
そう言うとリュカは白いブロックを使って、外壁を築き始めた。
俺との対応に差がある様に感じる……
ガロンSIDE END
(マイラ)
リュカSIDE
アネゴとやらの(多分)美女の情報を聞き出せた代わりに、またむさ苦しい筋肉ダルマが増えやがった。
如何やらこの拠点とは違う陸地に連れ去られた様で、直ぐに探しに行けないらしい。
となれば手段は一つ……旅の扉を入手する事だ。
竜王の命令で襲撃してくる敵が持ってるので、拠点を発展させて襲撃を促すしか無い。
取り敢えず新しく来たベイパーとギエラは戦えるので、問題は無いだろう。
奴隷時代でも女っ気ゼロなんて事は無かった。まぁ生物学上の女ってだけだったけどね。
さて……
女っ気を取り戻すのも重要だが、この地方の再開発を終わらせて、ラダトームに向かわねばならない。
俺を自分の好きな様に扱う神に、痛い目を食らわしてやるんだ。
その為にも住民連中(駄筋野郎は除く)と仲良く発展させないと。
え~と……何だっけかな?
そうだ! ベジタリアンでも食べられる料理を作るんだった。
めんどくせぇな!
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「おいベイパー。出来たぞ『サボテンステーキ』だ」
「おぉぉぉぉぉ! サボテンのステーキとは、これは素晴らしい。ベジタリアンのワシでも食べる事が出来るぞ!」
聞いた話ではアネゴとやらもベジタリアンらしいから、彼女の為に作ったと思えば苦にならなかった。
「うぉぉぉぉ! サボテンで作ったのに、このエネルギー! ワシの筋肉も喜んでおる」いちいちうるせーなコイツ。
次は寝床か。
取り敢えず藁ベッドは4人分作っておくが、俺の寝床は後回しでいいや。
そう思って筋肉達の雑魚寝部屋を作ってると、駄筋野郎の奴が近付いてきて……
「俺等の寝床を作ってるんだな? 喜べ、俺が特別にリュカの分のベッドを作っておいてやったぞ。俺の血と汗と友情の籠もったベッドだ。ありがたく使えよ!」
と言って来やがった。
「要らん、あっち行け馬鹿」
ぶっ飛ばして温泉に沈めてやろうかと思ったが、温泉が汚れるしルビスへの復讐の為に、なるべく住民とは友好関係を築きたいし、兎も角も温泉が汚れるのがマジで嫌だったので、穏便に済ませてやった。
寝床が出来上がり、連中に知らせる。
すると「あらぁ……リュカちゃんのベッドは? アタシ、隣で寝たかったのにぃ」と気色悪い事言って来やがった。
危うくぶっ飛ばす所だったが、必死に我慢して「俺、殆ど寝ないから」と引きつった笑顔で言いくるめて、その場から逃げ出した。
時間もかなりの深夜だった所為か、連中は直ぐさま眠りに就いた。
だが“眠らない世界アレフガルド”は俺に寝る時間を与える気が無いらしく、第2波の襲撃が始まった。
敵の襲撃を筋肉連中に知らせたのだが、深い眠りに就いてるらしく、全く気付かない。
仕方なく1人で撃退。
敵の強さは据え置きだったのだが、如何せん数の暴力。
終わった頃には日が昇ってた。
でも青色の旅の扉を入手。早速拠点内に旅の扉ルームを建設。
旅の扉ルームが出来上がった頃には筋肉連中も起床。
不思議そうに旅の扉ルームを眺めてたが、説明が面倒臭いので、無視して旅の扉青に飛び込んだ。
無事、アネゴの居る地方ベ飛ばされれば良いのだが……
美女か美少女が居れば何所でも良いよ!!
リュカSIDE END
後書き
今のところ戦力として使えない荒くれども。
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