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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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メタモル・モスミーノス

???

「・・・・・・・・エックスめ!」

薄暗い部屋の中で三人の人影がエックスたちの戦いをモニターを通じて伺っていた。

「・・・・・流石一度とはいえ、シグマ様を倒しただけのことはありますね。」

「・・・・・・・それにしても奴の仲間も思っていたよりもやりおるわい。これでは、部下だけに任せてはおけんのう・・・・・・直接、ワシらの手で倒すしかないか。・・・・・・・くっくっくっ・・・・・・・」


























ハンターベース メディカルルーム

「くっくっくっ・・・・・・・・今度は2人仲良くリペアすることになるとはのう・・・・・・・・くっくっくっ・・・・・」

ケインは、笑いながらエックスとマーティのリペアを行っていた。エックスの方は、確かにボロボロだったこともあるがマーティに関しては足の関節部の一部が破損していた。

「博士、笑われるのは嫌ですけど早く修理をしてください。まだイレギュラーは残っているんですよ?」

「そうよ!いくらなんでも笑いすぎでしょ!」

「くっくっくっ・・・・・いや、すまんのう。なんせあまりにもお似合いと言うか、いいコンビと言うか・・・・・・・くっくっ・・・・・・・・ん?」

笑いながら修理を行うケインは、部屋の通信機が反応していることに気が付く。

「ぷっぷっ・・・・・・・ちょっと待っておれ。すぐに済ませるからのう・・・・・・」

ケインは作業台から離れて通信機を点ける。

「はい、どちら・・・・・・・・なにっ!?」

突然のケインの叫びにエックスとマーティは驚く。

「ど、どうしたんですか博士!?」

「何突然叫び声なんてあげるのよ!?」

「・・・・・・」

ケインは、通信機の音声を上げて真面目な顔で二人の方へと戻ってくる。

「・・・・・・・今回の事件の主犯を名乗るカウンターハンターというイレギュラーから通信が入ったのじゃ。」

「「カウンターハンター?」」

二人は顔を見合わせて言う。

「今、音量を上げておいた。」

『・・・・・・・ガ、ガガ・・・・・・・ガガガ・・・・・・・ロック・・・・・エ・・・・・・クス・・・・・・・・・・ゼロのパーツはワシらが手に入れた・・・・・・・・』

「なっ!?ゼロのパーツだとっ!?」

エックスは、思わず叫ぶ。

『・・・・・・・・取り戻したければ・・・・・・』

『エックス、あなた一人で私たちに会いに来てください。』

『お前が俺たち全員に勝てれば、ゼロのパーツを返してやるぜ!!』

『楽しみにしていますよ・・・・・・・エックス・・・・・・』


そこで通信が途切れる。

「・・・・・・今言ってた通りじゃ。」

「ゼロって確かエックスの・・・・・・」

「・・・・・あぁ、今も眠り続けている俺のかけがえのない仲間だ。」

エックスは、拳を握り締めながら言う。

「どういう方法でパーツを手に入れたかは知らぬが連中はおそらくゼロをイレギュラーとして復活させることが目的なのじゃろう。」

ケインは、真剣な目で言う。

「えっ?じゃあ、なんでわざわざこっちに通信を入れてきたのよ?さっさと組み立てて復活させればいいのに・・・・・・」

「飽くまで仮説じゃが連中はゼロのコントロールパーツを持っていないせいなのかもしれん。」

「コントロールパーツ?」

「ゼロの行動を制御するための重要なパーツでそれがなければゼロは動く事ができん。」

「そのパーツは?」

「このハンターベースの研究室に大破したゼロのボディと共に保管してある。コントロールパーツがこちらにある以上、そう易々とゼロを復活させることはできんはずじゃ。」

「ケイン博士、急いで修理を!!なんとしてもゼロのパーツを取り戻さないと!!」

「わかっておる!エックスは、カウンターハンターを。マーティは、ビートブードと共に残りのイレギュラーを討伐に行くのじゃ!!これは、一刻を争うぞい!!!」

ケインは、急いで修理を進める。


























数時間後

スクラップ工場

「敵が出した座標の一つはここか。」

エックスは、マーティとビートブードを連れて指定されたポイントの一つであるスクラップ工場へと到着する。

「・・・・あの・・・・・エックス隊長、マーティ副隊長。」

「「ん?」」

「その・・・・・俺たち三人でここに来ていいんでしょうか?敵の話では一人で来いって言っていたのに・・・・」

「大丈夫よ、アタシとアンタはイレギュラーの討伐、エックスは、ゼロのパーツを取り返しに来ただけなんだから。自分たちの元に一人で来いって言っていたけど、三人別行動で同じ場所に来ちゃダメだとは言っていないでしょ?」

「そ、それはそうですけど・・・・・・・いいんですかね?」

ビートブードは、心配そうに言いながら二人について行く。そして、工場に入ってすぐにエックスは床下に違和感を感じる。

「この下に何かがある・・・・・」

エックスはスピンホイールを発射して床を削ってみる。案の定、床の下は空洞になっていた。

「マーティとビートブードは、先に行っててくれ。俺はここを調べてから指定されたポイントに向かうから。」

「了解。お気をつけて。」

「え~!いきなりそれはないじゃない。」

「文句言わない。お互いやることが終わったらこのポイントで合流しよう。じゃ。」

エックスは、そう言うと穴へと飛び降りていく。マーティは心配そうな顔をしてその姿を見送る。

「エックス・・・・・・」

「副隊長、大丈夫ですよ。エックス隊長は前の戦いで活躍した人なんですから。」

ビートブードは、マーティの肩に手を置いて言う。

「・・・・・・・・だといいんだけど。」

彼女は、仕方なくスクラップ工場の中へと進んで行く。中には元作業員と思われるレプリロイドたちが攻撃をしてきたが耐久性が低いようでバスターで簡単に破壊できた。

「それにしてもずいぶん残骸が多いのね。この工場・・・・・・」

マーティは、工場の至る所にある残骸を見ながら言う。

「何しろ半年前の戦いで多くのレプリロイドがイレギュラーとして破壊されましたからね。」

ビートブードは、寂しそうな顔をして言う。

「あっ・・・・・・そう言えば、アンタのお兄さんもその戦いで亡くなったんだっけ・・・・」

「えぇ。・・・・・兄貴の場合はケイン博士の計らいでアルマージ、ペンギーゴと共に丁寧に埋葬してくれましたけどね。」

「・・・・・ごめん。なんか悪いこと言って。」

マーティは気まずく感じ、彼に謝罪する。

「大丈夫ですよ、俺は気にしていませんから。兄貴の仇もエックス隊長がとってくれましたし。」

二人の目の前に巨大なレプリロイドの残骸を発見する。

「これは?」

「バーニン・ナウマンダー。前の戦いで工場地帯を占拠していたところをVAVAによって破壊されたそうです。」

ビートブードは、ナウマンダーの残骸を見ながら言う。

「・・・・・・ここって工場って言う割にはまるで墓場ね。」

「一部のレプリロイドたちも似たようなことを言っているそうです。ここに来たらバラバラにされて溶鉱炉で溶かされる運命ですからね。」

二人は、ナウマンダーの残骸の横を通り過ぎていく。その直後、2人の目の前にあったカプセルが割れて何かがナウマンダーの残骸の中へと入って行った。

「ん?なんか聞こえなかった?」

「ネズミですよ。こういうところにはいくらでも住み着きますからね。もしくはゴキブリかも。」

「アンタ、さりげなく物騒なこと言ったわよ。」

二人はまた前に進もうとする。その直後ギ、ギギッっと妙な音がする。

「「ん?」」

2人が振り向くと、頭部のないナウマンダーがホラー映画で出てくるゾンビのように起き上がってこちらに武器を向けているのだ。

「嘘っ!?機能停止してんじゃないの!?」

ナウマンダーは、右腕の火炎放射器からファイヤーウェーブを放つ。

「バグホール!!」

ビートブードは、すかさず目の前に小型ブラックホールを発生させて攻撃を無力化させる。その背後からマーティがジャンプし、ナウマンダーの胴体に槍を突き刺す。

「はああぁぁぁぁ!!!」

前の戦いから劣化が進んでいるのかナウマンダーの装甲は容易く切り裂かれる。その裂け目から虫のような小型メカニロイドが飛び出し、マーティに飛びつこうとする。

「パイルバンカー!!」

マーティは、収納していたビームトンファーを取り出してメカニロイドを突き刺す。メカニロイドが停止すると同時にナウマンダーも崩れるように倒れる。

「一体何だったのかしら?」

マーティは、破壊したメカニロイドを眺めながら言う。

「う~ん・・・・・もしかして、このメカニロイドが中に入って操っていたのかもしれませんね。」

「ふ~ん・・・・・・あっ、そうだ。」

マーティは何かひらめいたのかナウマンダーの残骸から右腕のファイヤーウェーブを取り外す。

「何やっているんですか、副隊長?」

「えっ?なんかこの武器使えるかなって思って。」

マーティは、ファイヤーウェーブを解体してみると何かメモリーチップのようなものが組み込まれていた。

「何これ?」

「あぁ・・・・・・確か属性チップっていうものですよ。以前、死んだ兄貴から聞いたことがあります。」

「属性チップ?」

「はい、チップ一枚でその属性の攻撃ができるようになるとか・・・・・ただ、通常の武器に組み込むには出力が大きすぎで爆発しちゃうとかでごく一部の大型のレプリロイドでも一枚しか組み込むことができないそうなんです。」

「へえ・・・・・・・」

マーティは、とりあえず役に立つかもしれないと思いチップだけは持っていくことにした。





























スクラップ工場 最深部

マーティとビートブードは、工場の最深部へと到着した。

「ここにいるって言うイレギュラーはどこにいるのかしら?」

「おかしいですね・・・・もしかして場所を間違えたんでしょうか?」

二人は辺りを見渡すがスクラップがあるだけで見当たらない。

「・・・・・・・もしかしてもう別の場所にでも・・・・・・・」

「そこのエロいねーちゃんとカブトムシ。俺のことをお探しかい?」

「「えっ?」」

二人は天井の方を見る。天井には、糸でぶら下がったスクラップの塊があった。

「何あのスクラップの塊?」

「人のことをスクラップと呼ぶとは礼儀のねえねーちゃんだな・・・・・・・・俺はこれでもれっきとしたレプリロイドなのによぉ・・・・・・・」

「アンタみたいなゴミの集合体にしか見えない奴にはお似合いよ!」

「だあぁからぁ!俺はゴミじゃねえぇぇズラ!!!そんなこと言う悪いねーちゃんには俺の食事になってもらおうじゃないのぉ!!」

スクラップの塊は、振り子のように動き始め自身に纏わりついているスクラップを二人に飛ばす。

「喰らえぇえ!!スクラップシュゥゥゥートォォオ!!!」

「バグホール。」

「ぬうぅわにぃい!?」

せっかく飛ばしたスクラップの塊はビートブードのバグホールに吸収される。

「誰がアンタの食事になるもんですか!!喰らいなさい!!」

マーティは、バスターショットでスクラップの塊を攻撃する。

「ぶるあああああああぁぁぁぁ!!!」

「シールドブーメラン!!」

「ブーメランカッター。」

2人の攻撃で糸が切れスクラップは、地面に落ちる。

「ダメズラかぁああ!!この姿のままでは・・・・・・俺が先にくたばってしまうぅ。こうなれば、この俺ぇ、メタモル・モスミーノスの真の姿を見せようじゃないのぉおぅう!!」

スクラップはスクラップの中を回転しながら二人に襲い掛かる。二人は、避けるがスクラップはしばらく回転し続ける。するとどんどんその大きさは巨大になって行きやがてレプリロイド一体分ぐらいの大きさになった。

「今からお見せしよう・・・・・・この俺の真の姿をなぁ!!」

スクラップは再び糸でぶら下がるとその塊はボロボロに崩れ一体の蛾の怪人のような姿になる。

「変身した!?」

「あっ、あれエックスと一緒に見ていた番組で見たことがある。確か仮〇ラ〇ダーの毒蛾怪人・・・・・」

「だあぁれがぁ毒蛾怪人じゃあぁぁ!!!」

正体を現したモスミーノスは、空中からレーザーを発射する。

「きゃあ!?」

「うわあぁぁ!!」

二人は慌てて避けるがモスミーノスはすかさず空中からダイビングアタックを仕掛ける。

「残念だったよぉ、エロぉおいねーちゃん、アンタが大人しく俺に喰われてくれれば今の姿がビキニアーマーベースの美女モデルになったのによぉ・・・・」

「誰がアンタの素材になんてなるもんですか!!」

マーティは、バスターショットで攻撃する。

「無駄無駄ぁ。このミーノス様がぁ、そんな豆粒鉄砲ぐらいでへばるほどやわにできていないのよぉ。」

モスミーノスは、レーザー攻撃を行う準備へと移る。

「今度こそ終わりにしてやるズラぁ!!」

「ふ、副隊長・・・・・・どうしましょう?いくら俺でもあの速さじゃついていけません。」

「う~ん・・・・・・シールドブーメランじゃ届かないし、バスターショットじゃ通じない・・・・・・・ん?ちょっと待って。」

マーティは先ほど回収したチップをバスターショットに取り付けて見る。

「副隊長、属性チップを作動させるには高エネルギーじゃなくちゃ。」

「そうよね。でも、もうカートリッジはこれしかないのよ。それにフルチャージで撃てるのも一発・・・・・・・・」

「どぉした?諦めたか?ならとどめと行こうじゃないのぉ。」

モスミーノスは、照準を合わせ直す。

「落ち着いて・・・・・・落ち着いて・・・・・・」

「副隊長、深呼吸です。」

彼女は、緊張しながらもトリガーをモスミーノスに向ける。当たればよし、外れれば一巻の終わり。

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「とどめだぁぁあああ!!!かめはめ波あぁぁぁ!!」

何の真似をしているのかモスミーノスは、両手を突き出して最大出力のレーザーを放つ。マーティは、息をのんで引き金を引く。

「副隊長!!」

ビートブードは、撃ち終えたのを確認すると急いでマーティを引っ張ってレーザー攻撃を回避する。

「うわあぁぁぁぁぁ!?」

「きゃあぁぁぁあ!?」

それでもレーザー攻撃の衝撃波で二人は、スクラップの中に埋もれる。

「ぶるあああぁああああああああああああ!!!」

一方のモスミーノスは、着弾した瞬間勢いよく燃えて地上に落ちる。

「「・・・・・・」」

スクラップの中から出てきた二人は、息をのんで燃えているモスミーノスに近づく。

「・・・・・・・」

「・・・・・・し、死んだ?」

マーティは、槍でつついてみる。

反応はない。

「・・・・・コイツ、もしかして火に弱かったのかしら?」

「・・・・・まあ、ごみはよく燃えますからね。」

二人は燃え尽きたモスミーノスの残骸からDNA端末を取り出すとエックスに指定されたポイントへと歩き始める。

「さっきはありがとね、ビートブード。アンタが引っ張ってくれなかったらアタシも吹っ飛んでたわ。」

「副隊長は、エックス隊長にとって大切な方ですからね。死なれたらエックス隊長に合わせる顔がなくなります。」

「えっ?」

ビートブードの言葉にマーティは思わず驚く。

「ん?俺、なんか変なこと言いました?」

「いや・・・・・そういうわけじゃないけど・・・・・」

「副隊長も言うならしっかり言った方がいいですよ。」

「何を?」

「何って・・・・・自分の気持ちをですよ。早くしないとエックス隊長、誰かにとられちゃいますよ。あの人、結構女性型オペレーターに人気がありますから。まあ、ゼロには及ばないけど。」

「・・・・・・・・」

マーティの目の前が真っ暗になった。
  
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