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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
仮面ライダージオウ ディロードライドウォッチ編
  EP.EX07 2019:セカイのひみつ

『この本によれば、常磐ソウゴ、彼は魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。凪風雅はついにジクウドライバーを手にし、仮面ライダーディロード ジクウバーストに変身。ついに、アナザーディロードと戦闘を始め─失礼、そんな歴史は存在していませんでした。』

「祝え!全ライダーの思いを紡ぎ、次元を越え、過去と未来を繋ぎ止める時の守護者、その名も仮面ライダーディロード ジクウバースト。今、正史と外史が結びつきし瞬間だ!」
ウォズはディロードを祝う。
「ウォズさん、僕が繋ぐのはライダーだけではありません。全ての世界です!」
ディロードはアナザーディロードを殴る。
「それなら!雷纏!」
アナザーディロードは雷纏態に変身する。

─時代を駆け抜けた、平成仮面ライダー達。全ての力を集め、新たなレジェンドが始まる。祝え!真の王の誕生を!─

「だったら!」
ディロードはゲイツリバイブと同型のウォッチ、フォームライドウォッチを取り出し、起動させる。
“スターライトフォーム!”
ディロードはウォッチを装填し、認証させる。
“フォームライドタ~イム!drive ignition!スターライト!”
ディロードはスターライトフォームに変身し、レイジングハートでボルテックダガーショットを防ぐと、必殺技を発動する。
“フィニッシュタ~イム!スターライトフォーム! エクセリオン!ファイナルアタックライド!ディ ディ ディ ディロード!”
「エクセリオン、バスター!」
ディロードは必殺の砲撃を放つが、アナザーディロードはそれを避ける。そして、通常形態になりディロードと殴り合いを始める。
「何故邪魔をする!お前も俺なら!傷付けられる人の苦しみが、限界を迎えた人達の無念が、理不尽な世界への嘆きが、解るはずだ!」
「ああ解るさ!それこそ、自殺したくなることがあったくらいには!」
「だったら何故!」
「それは、僕が仮面ライダーディロードだからだ。ディロードの使命は崩壊する世界を救うこと。個人の感情のために、使ってはいけない!」
ディロードはフォームライドウォッチを外し、再びボタンを押す。
“トライユニゾン!”
ディロードは再びセットし、認証させる。
“フォームライドタ~イム!三つの絆!仮面ラ~イダーディロード!スターライト!ライトニング!セイントスノーレイン!トライユニゾン!ユニゾン!”
ディロードはトライユニゾンに変身し、アナザーディロードを殴る。
「そんなことは出来ない!目の前の命を、俺は無視出来ない!」
アナザーディロードはディロードを殴ろうとするが、ディロードはプロテクションを展開してそれを防ぐ。
「まだだ…まだ終われない!」
アナザーディロードはウォッチを取り出し、再びウォッチを体内に埋め込む。すると、アナザーディロードは2.5メートルの竜型の怪物に変化する。
「あれは、ディロードドラゴン!?」
アナザーディロードはアナザーディロードドラゴンに変わり ディロードを攻撃する。ディロードはそれを避け、フォームライドウォッチを何回も連続で押す。
“オールワールド!”
ディロードはそれを認証させる。
“ファイナルワールドホープ!カメンライドタ~イム!ディ!ロ!ード! クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイ~ド!響鬼!カブト!電王!キバ!ダブ~ル!オーズ!フォーゼ! 紡げ!仮面ライダーディロード!ラストホーリーナイト!”
ディロードはラストホーリーナイトに変身し、ロードバルディッシュ・アサルトスラスターを構え、ラストホーリーナイトの力で復活したライダーカードをスキャンする。
【ATTACK RIDE-PHONIC GAIN BEAT GAME-】
ディロードはビートゲーマのテーブルを擦る。
「♪聖なる星 それぞれの歴史が 輝いて… 星座のよう 線で結ぶ瞬間!始めるLegend…」
ディロードはロードバルディッシュでアナザーディロードドラゴンを攻撃する。
「♪オーロラ揺らめく時空越えて 飛びぃ込む 迷走するparallel worjd… On the road 誰も旅の途中!本当の自分自身 出逢うため!新しい夜明けへと続く道に変わるのだろう!目撃せよ!Journey through the decade…」
ディロードはフォニックゲインの力で威力を上げた攻撃を放つが、アナザーディロードドラゴンに対して決定打にならない。
「まだか…それなら!」
ディロードは次の曲を歌い始める。
「♪一瞬で掴み取るのさare you ready?are you ready?新しい歴史はそこにfeel it!feel it!feel it!feel it!」
ディロードはディロードの歌はジクウドライバーと呼応して力を増してゆく。
「ライダーの歴史が、我々の力と呼応している!?」
ウォズは驚く。
「♪ (ひかり)を糧に加速して このままshout it out!shout it out! 現在(いま)を進めよう惑う日も 幾度なく 明日の扉叩け!見つめたその先に飛び込んでみたらbelieve yourself!NowOver "Quartzer"時の雨すり抜けて 共に!YouOver "Quartzer"未来を超えよう! 過去の意思は嘘では欺けない!感じろ!そうnexus future!NowOver "Quartzer"目映い世界 魅せて…」
ディロードの攻撃についにアナザーディロードドラゴンは怯む。
「これで、終わりだ!」
“フィニッシュタ~イム!ワールドホープカメンファイナルアタックライド!ディ ディ ディ ディロード!”
ディロードは必殺技を発動する。
「人を想いを!世界に願いを!未来を繋ぐ、架け橋となれ!ディメンションスピニング!」
ディロードの必殺の砲撃はアナザーディロードドラゴンに直撃し、アナザーディロードドラゴンは撃破され、ウォッチはミヤビから排出されると、砕け散ってしまう。すると、ミヤビは怯えるように去って行く。
「これが、正解だ。これで、この世界の歴史は守られた。ゲイツ君、勝手に使ってしまって済みません。」
雅は変身を解除し、ゲイツにジクウドライバーを返す。
「歴史は、これでよかったのか?」
「勿論。これで問題が無いんだ。僕は後少しだけこの世界に残るから、もしかしたら逢えるかもしれませんね。」
雅は去って行く。
「そうか、俺達が使えないなら、雅にベルトを渡せばよかったんだ。さ、俺達も帰るか。」
ソウゴは納得し、クジゴジ堂に戻る。

「ただいま。」
「ソウゴ君お帰り。お客さん来ているよ。あの髪の長い男性。」
ソウゴが帰宅すると、叔父の順一郎が出迎える。
「お客さん?」
ソウゴがリビングに向かうと雅がいた。
「雅!?どうしてここに?」
ソウゴは驚く。
「夕方のニュースは見たか?」
「ニュース?」
雅に言われ、ソウゴはニュースを見る。
『続いてのニュースです。本日午後、池袋で飛び降り自殺をし、そのその衝撃で六人の観光客を圧死させた男性の身元が、判明いたしました。自殺をした男性は、現在無職の23歳、水土ミヤビだと判明しました。』
「ああ、このニュースね。随分可哀想だよね。対人恐怖症になっていて大切な心の支えがなくなっちゃったんでしょう。」
順一郎は悲しそうに言う。
「叔父さん、俺、この人と大事な話があるから、席を外してくれないかな?」
「わかったよソウゴ君。今日は叔父さんが買い物に行くよ。」
順一郎は出て行く。
「雅は、全部知っていたの!?ミヤビが、アナザーディロードじゃなくなったら自殺するって!」
「言ったはずです。僕の役目は、世界の歴史を守ること。そして、彼の自殺は、この世界では必要不可欠な出来事です。もし彼がアナザーディロードでいつづければ、君たちはアナザーディロードによって殺され、オーマジオウだか、ゲイツリバイブ云々以前に、この世界は崩壊する。それが、世界を守るということ。仮面ライダーを背負うということだ。」
「でも、だからって、人が死ぬことはよくないし、死なせるために戦うのもよくない!」
「そんな綺麗事は、仮面ライダーの世界では通用しない。僕は平成の前、昭和の仮面ライダー達とも共に闘った経験がある。原初のライダーも、御学友が怪人になった時、1度は説得した。しかし、その怪人はライダーへの逆恨みで殺そうとしてきた。それに、平成の世にだって、人でありながら人の道を外れて怪物になった者は数多くいる。君の力では、王になることも、人を導くことも出来ない。今のままでは。」
『また、今回亡くなられた被害者は、フェイト・テスタロッサさん、前原圭一さん、古手梨花さん、北条沙都子さん、古手羽入さんの五名になります。』
「やはり、チームディロードは離れ離れになれないのか…」
「どういうこと?」
雅の呟きにソウゴは反応する。
「この被害者達は、こことは別の世界では、僕の作ったチームのチームメンバーだった。水土ミヤビはこの世界の僕。だから、僕が死ぬ時に、仲間も供に巻き込まれた。」
「雅、どうして他人事のように言えるの?ミヤビはこのこの世界の雅自身なら、自分が自殺したんだよ!それなのに、どうして平然としていられるの!?」
「世の中、たとえ嫌なことでも、それを平然と受け入れなければならない時もある。それに、言ったはずだ。僕の使命は、崩壊する世界を救うこと。そのために僕は多くの犠牲を見てきた。」
「じゃあ俺は、その犠牲を作らない世界のために、王様になる!」
「そんなことはしてはいけない。この犠牲者の一人、フェイトは別の世界では過酷な運命を背負っている。彼女は、ある科学者の死んだ娘のクローンとして生み出された。だけど、生まれたフェイトは、個の人格を持ち、クローンと呼べるものではなかった。だから、フェイトは母親に願いを叶えるための道具として利用され続けてきた。フェイトは、それでも母親を救おうと努力したが、フェイトの母親は全てから逃げ出した。フェイトと向き合うことからも、母親としての命からも。もっとも、仮にそうならない未来に変わりそうなら、僕が全力でそれを防ぐけれども。」
「そんなの間違っている。そのフェイトの母親だって、生きていないといけないだろ。」
「君は歴史を知らないから言える。フェイトは、母親を失ったことで、法的で無罪を勝ち取ることが出来て、事件の時に出会った女の子と友達になれて、その経験を活かして警官になれた。僕はかつて見てきた。母親を救われたフェイトがどうなったか。フェイトは母親と供に逮捕され、独房の中で孤独だった。そして、本来フェイトの友達になる女の子は、別の事件の被害者になって、世界は崩壊した。」
「そんなのおかしい。そんな事件が起きなければ、平和になる。」
「なるほど。それが君を、オーマジオウに変えた理由か。」
to be continued.

次回、仮面ライダージオウ
「俺はオーマジオウにならない!」
「オーマジオウが悪だといつから錯覚していた!」
「大丈夫ですか、雅国家象徴!」
『以上が、僕がこの世界で体験した出来事の全てである。』
『2019:セカイのシンジツ』 
 

 
後書き
オリジナルライダー紹介
仮面ライダーディロード ジクウバースト
※基礎スペックは省略
凪風雅が、ジクウドライバーにディロードライドウォッチをセットして変身した、ジオウの世界に対応したディロード。見た目はディロードライバーからジクウドライバーに変わっている以外の違いはなく、ディロード基本形態の力を発揮出来る。

仮面ライダーディロード ジクウバースト スターライトフォーム
ディロードがフォームライドウォッチの力でスターライトフォームの力を引き出した姿。ディロード スターライトフォームと同様、なのはとレイジングハートの魔法を扱える。

仮面ライダーディロード ジクウバースト トライユニゾン
ディロードがフォームライドウォッチの力でトライユニゾンの力を引き出した姿。本来のトライユニゾンと異なり、雅単身での変身であるため、リンカーコアの魔力量は落ちている。

仮面ライダーディロード ジクウバースト ラストホーリーナイト
ディロードがフォームライドウォッチの力でラストホーリーナイトの力を引き出した姿。フェイトとの融合変身ではないため、戦闘能力は大幅に減少しているが、アタックライドを力を他者に与える力は健在。

オリジナル怪人紹介
アナザーディロードドラゴン
身長:250cm
体重:520kg
能力:再生怪人の復活、飛翔能力、自爆
アナザーディロードが負の感情で進化した姿で、モチーフは装填の邪龍 仮面ライダーディロードドラゴン。ミヤビ一人の負の感情で具現化しているため、本来の身長であり、能力も大幅に弱体化している。 
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