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夢幻水滸伝

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第百三十三話 高度を下げてその七

「そうしたモンやからな」
「それでやな」
「こうした風に考えてな」
「そして動くんやな」
「そういうことや、ほなな」
「これからやな」
「今からな」
 まさにというのだ。
「仕掛けるで」
「ほなやな」
「行くで」
 芥川は笑って話した。
「今から」
「ほなな」
「暫く軍勢は綾乃ちゃんとな」
「残る星のモンに任せるな」
「そうしてな」
 そのうえでとだ、狐にさらに話した。
「僕等はな」
「この場合の動きをやな」
「してくわ、南洋の時は台風を使ったが」
「この度はやな」
「こうして戦う」
「そういうことやな」
「日本は棟梁がおれば軍を率いることが出来るモンに」
 綾乃、そして中里のことを話してだった。
「軍師がおる」
「自分がな」
「三人揃ってるんや」
「それで負ける筈がないな」
「そや、兵の数の少なさも三十倍までやったら」
 それ位までならというのだ。
「敵の装備にもよるが」
「勝てるな」
「ああ、しかも星のモンも揃ってる」
 神星の三人だけでなくというのだ。
「前に戦った南洋、今度戦う中国、次になるかも知れんアメリカの倍以上や」
「その星のモンの数がやな」
「大きい、それを使ってな」
「戦ってやな」
「そして勝つ様にしてるからな」
「それでやな」
「今回もそれで勝つで」
「ほなな」
「今から行くで」
「中国の連中やが」
 ここで狐は神通力を使った、その中にある千里眼の力を使い芥川に対して目を鋭くさせてそのうえで語った。
「自分の予想通りにな」
「星のモンをやな」
「その場所に置いてる」
「そやろ、一騎打ちを避けるならな」
「それならやな」
「そうすることがな」
 まさにというのだ。
「一番やからな」
「それでやな」
「そうしてくることはな」
 それこそとだ、芥川は狐に笑みを浮かべて話した。
「わかってたわ」
「そういうことやな」
「それでな」
 芥川はさらに話した。
「そうしてくるならな」
「こっちは、やな」
「無理に一騎打ちにもってく」
「そうするな」
「そや、それでや」
「今回はやな」
「戦うで、ほんま星のモンが多くてな」
 それでとだ、芥川は狐に笑って話した。
「助かるわ」
「今それを実感してるな」
「心からな」
 こう話してだった、芥川は狐に乗って自分達がいるべき場所に向かった。日本軍六十万は蓬莱の中で崑崙が来る場所に布陣した。 
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