ハヤテと泉が幼馴染!?
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第3話
ハヤ太くんと二人で歩いて15分くらいして、ナギちゃんのアパートに着いた私はハヤ太くんに
「どうぞ」と、言われて玄関に入る。
「ただいま戻りました~」
と私が入った後にハヤ太くんが中に呼びかける。
ハヤ太くんがあいさつをしている時、私はこのアパートに前に来た時の事を振り返っていた。
ハヤ太くんに着いてきて前に一度来たけど、そのときは私…猫にとりつかれたんだったっけ。あの時の事、恥かしかったからハヤ太くんたちには、何も覚えてないって起きてからすぐ言っちゃたけど……実はおぼえてるんだよね…あ~今思い出しても恥かしいよ~///
そんな事を考えてまた頬が熱くなってきた所に、マリアさんが来た。
「ハヤテくんお帰りなさ……あら? 瀬川さん?」
マリアさんがよく分からないといった顔で私の事に気がついた。
「あ! どうも……」
「お~ハヤテ~、帰ったか……ってなんで瀬川がいるのだ!?」
私が返事をしようとしたら、ナギちゃんにいきなり驚かれた。
ナギちゃん…せめて挨拶くらいさせてよ…
と、心の中でツッコミをいれた。
しかし、その間に何を思ったのか、ナギちゃんはハヤ太くんの方に向き
「ハヤテ!! どういうことだ!! なぜ瀬川と二人で!! お前は…」
「ナギ、言いたい気持ちは分かりますが、少し落ち着きなさい」
なぜが怒っていた。しかし途中、マリアさんがそんなナギちゃんを宥めてくれた。
そして私とハヤ太くんに
「けれどもどうして瀬川さんがいるんですか? お二人とも説明して下さいませんか?」
と、改めて聞いてきた。
そこで私はまずさっき出来なかった挨拶をした。
「こんばんは~ナギちゃん、マリアさん」
「ああ」
「ええ、こんばんわ瀬川さん。…それで、何の用で?」
挨拶だけじゃなくて説明もしなきゃだよね…頑張って泊めてもらえるようにしないくちゃ! よしっ!!がんばるぞ~!
「あ! ごめんなさい、それは…」
けれども説明しようとしたら、ハヤ太くんが
「いいですよ瀬川さん。僕が説明しますから」
と、私に言ってきた…私はそれだと悪いと思って遠慮した。
「私が説明するよ。悪いし…」
「いいえ。僕が言いだしっぺなんですから、僕が………」
「いやいや、私の事なんだし私が………」
「いえ、僕が……」
「私が…」
「僕…」
「わたし!」
「僕!!」
私たちの言い合いに、ついにナギちゃんが怒鳴った。
「ええーい!! なに二人の世界を作っているのだ!! お前たちは!!」
「さすがにこの状況でラブコメ展開はちょっと…あ! でも、この展開も、さすがハヤテ君と言うべきかもしれませんね…」
マリアさんは私達のやり取りを見て、少し呆れたように言ってきた。
ラ、ラブコメって///
私が動揺している間にハヤ太くんが返事を返した。
「す、すいませんお嬢様。あとマリアさん! このやり取りの中の何処にラブコメの要素があるんですか!!」
「夫婦喧嘩とか…」
「違います!! それに夫婦だと、もはやラブコメよりレベル上がってるじゃないですか!!」
「そうなんですか?その人たちに、よると思いますけど? それに、私の言ったのは仲の良い恋人たちの喧嘩の例え…」
「それも違いますし、まず僕と瀬川さんは喧嘩なんてしていません!!! ですよね? 瀬川さん!!」
ハヤ太くん…そんなに否定しなくてもいいんじゃ……
そう思いながらも
「う、うん」と、返事を返した。
「ほら瀬川さんもこう言って…」
「分かりましたから……早く説明して下さい二人とも…」
ハヤ太くんが言葉に、かぶせるようにしてマリアさんが言った。
て!? そうだった!!
「そ、そうだったね。えっと、私が何でここに…」
「瀬川さん、説明は僕が言いますから」
再びハヤ太くんがそう言ってきたので、
「いいよ。私が…」
「ええーい!! また同じことしてるでない!! このバカどもがー!!」
と言い返そうとしたが、ナギちゃんに怒られた。
「すいませんお嬢様…」
「ごめんね、ナギちゃん」
私とハヤ太くんは謝った。
「とりあえず、どちらか一人ではなく二人で説明したらどうでしか?」
そこに、マリアさんが名案をだしてくれた。
「そうですね」
「そうだね」
そうやってマリアさんの案を聞いて、やっと説明しようとしたら奥から
「何を玄関で騒いでるんだよ…」
「何かあったの?」
と、呆れ顔の千春ちゃんと不思議そうなヒナちゃんが来た。来てから、ヒナちゃん達は私に気ずいて
「ん? …なんでここに泉がいるの?」
「ああ、私もヒナと同意見だ。」
と、言われた。
また説明しようとしたのに人が…
ハヤ太くんも同じに思ったのか、こんな提案をだした。
「お嬢様、マリアさん。玄関で話をするのもなんですし、奥に行ってから説明させてくれませんか?」
「うむ。分かった」
「分かりました」
ハヤ太くんの意見を聞いて二人も分かってくれた。
そこでやっと私はハヤ太くんに案内されアパートに上がり奥へ向かった。
「どうぞ、瀬川さん」
「ありがとね。お邪魔しま~す」
ちなみに玄関に入ってから奥まで行くのに、30分くらい過ぎていた。
後書き
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