転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OGs
0018話
ヴィンデルとの打ち合わせから3ヶ月。本当に大変な毎日だった。
パイロットコースの授業を受けつつ、渡されたデータディスクに入っていた膨大なパイロット達の情報をチェック。シャドウミラーに関してヴィンデルとの連絡を取り合い、モントーヤ博士やラウル、フィオナへとメールを送り動向チェック。3年主席としての細々とした雑務。
唯一の救いは、教官が俺の事情をある程度理解してくれていたのか色々とフォローをしてくれた事か。
ヴィンデルからの連絡によれば、シャドウミラーの拠点となる基地がようやく決まったらしい。
その場所を聞いて驚いた。思わず通信中に飲んでいたお茶を口から吹き出す程に。
場所は北米、ラングレー基地。
ATX計画の総本山、アルトアイゼンやヴァイスリッターらが造られた場所だ。
マ改造のマリオンが生息していたりもする。
教官にちょっと探りを入れた感じではキョウスケはいないらしいし、ATX計画なんてのも聞いた事がないらしいので、その辺はちょっと安心した。
シャトル事故が起こってしまった以上、既にキョウスケはアインストに感染されているのだから君子危うきに近寄らずって奴だな。
それに、この世界ではアルトアイゼンは作られないでゲシュペンストMk-Ⅲがキョウスケに与えられていた筈だ。
……あれ? ATX計画がないって事は、マリオン博士もいないんだろうか。
「……大丈夫か?」
余程疲れた顔をしていたのか、バリソンが心配そうに尋ねて来る。
「今が1番忙しい時期だしな。しょうがないさ」
パイロットコースでの3年間、俺とコンビを組んできたバリソンに心配を掛けるというのはあまり嬉しくないので、取りあえず話題を変える。
「そう言えば、バリソンは卒業後の任地は決まったのか?」
「ああ。詳しい場所はさすがに教えられないが、アフリカの方に行く事になった。そこでPT隊の小隊長になるらしい」
さすがに3年もそろそろ中盤という時期になると、それぞれ任地先が決まってくるらしい。
「そう言えば、結局パイロットコースの中で1番最初に任地先が決まったのはアクセルだったか。さすが主席と言うべきか?」
「嬉しいような辛いような、不思議な気分だよ」
今の状況を忙しいと取るか、毎日充実していると取るか。
正直、微妙な所だ。
つらつらとそんな風に考えていると、ふとバリソンが何かを思い出したかのように口を開く。
「あぁ、そう言えば忘れてた。教官から頼まれてたんだ」
そう呟き、渡されたのは1枚のデータディスク。
正直、このクソ忙しい時にそんなものを渡されても嫌な予感しかしないんだが。
「これは?」
「中身は聞いてない。教官からアクセルに渡してくれって頼まれただけだしな」
ふむ、ヴィンデルから教官を経由してのシャドウミラー関連か?
通信はデータのやりとりである以上、技術を持った者なら覗き見る事も可能だ。
そういう事を考えれば、結局はアナログな手渡しという手段が実は最も安全な場合もある。
「分かった。部屋に戻って見させて貰う」
バリソンに礼をいい、寮の部屋へと向かう。
「さて、何が出るのやら」
データディスクをコンピュータに入れて中身を表示させると、中身は2つ入っていた。1つは何らかの画像データでタイトルは『001』もう1つはテキストファイルで『002』となっている。
その素っ気ないファイル名に嫌な予感を覚えながらも001の方を開いてみると、画面に映し出されたのは量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの設計図だった。
「おいおいおいおい」
冷や汗を垂らしつつ、急いで001を終了させる。
軍の兵器の詳細な設計図。量産型とは言え、いや量産型だからこそ、その重要性は非常に高い。
技術官とかなら見るのはそれ程難しくはないかも知れないが、少なくても一介の学生が見る事はまずないと言ってもいいと思う。
「ヴィンデルの奴、何を考えているんだ?」
疑問に思いつつ、文章ファイルを開く。そこには数行の文章が書かれているだけだった。
「時流エンジンの件で向こうからコンタクトあり。大尉の権限を使い、資金援助の件を了承させた。お前はこのデータを持って先方とコンタクトを取るように」
との事だ。
にしても、大尉。いつのまに昇進したんだ? こちらはまだ士官学校生で少尉ですらないというのに羨ましい事だ。
だが、取りあえずヴィンデルの意図は分かった。
既にある機体の設計図を開示する事で、時流エンジン搭載機の開発を少しでも進めたいのだろう。
「となると、少しでも早くあっちと接触しないといけないな」
幸いにして、諸々の雑事も一段落ついた所だ。明日から数日休みを取っても問題はないだろう。
たまには他の連中に俺の苦労を味わえ、なんて考えはこれっぽっちも持っていない。
これはヴィンデルからの命令だから、仕方なく……そう、『仕方なく』従うだけだ。
「やあ、アクセル君。久しぶりだね」
「モントーヤ博士、お久しぶりです。数ヶ月ぶりですが……苦労してるようですね」
ヴィンデルからデータを受け取った翌日、早速俺はモントーヤ博士と接触していた。
時流エンジン研究所――と言ってもどうやら家と兼用しているようだが――のロビーと思しき場所でモントーヤ博士が出迎えてくれる。
てっきりアポを取って数日後という風に予想していたのだが、まさか即日面会可能とは。
現れたモントーヤ博士は以前葬式で会った時とは違い、明らかに疲労の色が濃くなっていた。
ぱっと見で以前より痩せているのが分かるという事は、相当苦労している証拠だろう。
「まぁ、フェルがいなくなって私1人になってしまったからしょうがないさ。それよりも今日は何の用件で?」
「ええ。ちょっと相談がありまして。ただ、出来れば人気の無い所でお話したいのですが」
「そう言われても、見ても分かる通り幸か不幸がここには私達だけなのだし、特に問題無いのでは?」
確かに、ロビーに他の人の姿は無い。
周囲からは馬鹿にされている時流エンジンの研究所なんだししょうがないのかもしれないが。
だが、俺の持ってるデータの事を考えると念には念を入れておきたいのも確かなのだ。
「一応、念の為にお願いします」
重ねて頼み込み、疑問に感じつつも自分の部屋へと通してくれる。
その部屋は子供の書いた文字で『しょちょーのへや』というプレートがドアに付けられていた。
「ラウルとフィオナが、もうこの研究所の所長は私だと言ってくれてね」
照れくさげに笑いながら部屋の中へと入る。
部屋の中は予想外に片付いていた。てっきり研究研究で足の踏み場もない状態だとばかり思っていたのに。
「さて、それでここまで念を入れてまで話したい秘密の話というのは何なのかな?」
部屋の入り口近くにあるソファに座り、尋ねて来るモントーヤ博士へバックから取り出したデータディスクを手渡す。
「これは?」
「上官予定の人物から預かってきたものです。モントーヤ博士のお役に立つかと」
「ほう、進級してからまだそれ程経っていないのに、もう就職先が決まったのかね? ……いや、就職先というのは適当ではないか」
「そのようなものです。その関係で博士が連邦軍にコンタクトを取った事を知り、そのディスクに繋がった訳です」
俺の話に興味を惹かれたのか、部屋にあるコンピュータを起動させてデータディスクを読み込ませる。
「001と002の2つあるが?」
「あ、002は俺への伝言なんで特に気にしなくても構いません。重要なのは001の方です」
「!?」
002のファイルを開いたのだろう、モントーヤ博士の顔が驚愕に包まれているのが分かる。
「ア、アクセル君。これは」
「お察しの通り、現在の連邦軍主力機である量産型ゲシュペンストMk-Ⅱの詳細な設計図です」
「だがそんな物を……」
「ええ。これが知られたら恐らく機密漏洩の罪に問われるでしょう。ただ、うちの上司はその危険を知った上でそのデータディスクを俺に渡しました」
「それ程に時流エンジンに期待している、という事かね?」
博士からの問いに頷き1つで返す。
「実際、博士に対する資金援助の対応に関しても、うちの上司が動いている筈です。それだけ時流エンジンは魅力的だという事ですよ」
しんとした静寂で部屋が満たされる。
博士が口を開いたのは、それからたっぷり1分は経過した後だった。
「ありがたい事だ、このデータは参考にさせてもらうよ。幸いつい先日そっち方面に才能のある子と知り合ってね。年齢はまだラージと大して違わないのだが、機械関係に関しては天才的と言ってもいい才能を持っている。時流エンジンを使った兵器に関してもその子の力を借りたいと考えている」
その言葉に冷たい汗を感じた。年齢的にラージと大して違わないメカニックでエクサランスチームに入ってくるという事は、ミズホ以外にいないんじゃ?
まさかこの時期にミズホが合流しているとは思わなかった。早めに兵器転用を進めておいて正解だったな。
動揺を隠しつつ、口を開く。
「へえ、ラージ君と同じくらいとなるとまだ13歳かそこらですよね? その年齢でモントーヤ博士にそれ程に評価されるとは。是非1度会ってみたいですね。紹介して貰えますか?」
「構わないよ。丁度この時間は4人で勉強している筈だ」
所長室を出て行くモントーヤ博士の後についていく。
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:9
PP:30
格闘:142
射撃:160
技量:152
防御:149
回避:177
命中:199
SP:214
エースボーナス:不明
成長タイプ:万能・特殊
空:A
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
???
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スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.4
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撃墜数:4
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