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思い切って

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第四章

「実際にな」
「そやねんな」
「ああ、けれどやな」
「ほんまにステーキお腹一杯食べてな」
「元気が出たか」
「そうなったわ」
 まさにというのだ。
「実際にな」
「それは何よりやな」
「ああ、それでな」
「午後からやな」
「全開でいくで」
 体力、気力共にというのだ。
「そうなったからな」
「それだけでかいステーキは凄いんやな」
「凄いも凄い」
 それこそとだ、ドロシーはリディアに笑って話した。
「そやから自分もな」
「疲れた時はか」
「ステーキを食べるとええわ」
「フルーツやアイスよりもか」
「そういうのでも元気が出るけど」
 それでもというのだ。
「やっぱりな」
「ステーキやな」
「それが一番や」
 何といってもというのだ。
「それでや」
「これからもやな」
「私はステーキ食べてくし」
「あたしもか」
「そうしたらええわ」
「そやな、ほなな」
 リディアはドロシーのその言葉に頷いて言った。
「あたしもこれからはな」
「そうしてくな」
「疲れた時はステーキお腹一杯食べるわ」
「そうするんや、ほんまにステーキこそがな」
「一番元気を与えてくれる食べものやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「それでや」
「あんたはこれからもか」
「疲れた時はステーキ食べるわ」
 またこう言うのだった。
「そしてな」
「頑張ってくんやな」
「そうしてくわ」 
 満面の笑顔での言葉だった、そしてだった。
 ドロシーは実際に午後から文字通り元気全開であった、それはステーキを食べたからであることは言うまでもなかった。この日だけでなく。
 ドロシーは疲れるとステーキを腹一杯食べた、そして元気を取り戻して頑張っていった。彼女にとってステーキこそが元気の源であったということだ。リディアもそんな彼女を見て疲れたらステーキを食べる様にした、すると実際に彼女も元気になった。


思い切って   完


                 2020・1・17 
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