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思い切って

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第三章

「まだや」
「まだ食べたいんやな」
「まだ体力と気力が回復してへん」
 それ故にというのだ。
「まだな」
「食べるんか」
「そうするわ、ほなな」
「またティーボーンか」
「いや、今度は普通のな」 
 別にティ―ボーンでないというのだ。
「ステーキや」
「それで何グラムや」
「五百や」
 またしてもそのボリュームだった。
「それ焼いてもらうわ」
「それでそれも食べてか」
「体力も気力もな」 
 その両方をというのだ。
「回復させるわ」
「ほんまワイルドやな」
「ステーキ食べて」
 そしてとだ、ドロシーはまた言った。
「復活や」
「それでもう一枚やな」
「焼いてもらうわ」
 こう言って実際にだった。
 ドロシーはステーキをもう一枚注文した、そして。
 そのステーキ、分厚いそれも食べた。流石に五百を二枚食べるとだった。
 ドロシーは明るい顔になっていた、それでハンバーガーを食べ終えたリディアに話した。
「よし、これでな」
「復活したんやな」
「完全にな」
「よお食べたな」
「満腹したで」
 分厚いステーキを二枚食べてというのだ。
「そうなったさかいな」
「復活したからやな」
「また元気にやってくで」
「そうするんやな」
「ああ、しかしな」
「しかし?」
「いや、疲れた時はやっぱりや」
 その空になった皿を前にしてだ、ドロシーは言った。
「ステーキやな」
「ステーキをお腹一杯食べるとか」
「元気が出るわ」
「そうやねんな」
「アメリカはというかテキサスはな」
「そんなとこか」
「そんなイメージあるやろ」
 ドロシーはリディアに笑って言った。
「そやろ」
「そう言われるとな」
 実際にとだ、リディアも答えた。
「今朝話した通りな」
「そんなイメージやな」
「ああ、そしてあんたはな」
「そのイメージ通りやな」
「そう思ったわ」
 ドロシーに笑いながら話した。 
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